私はさまざまな問題について皆さんから相談を受けていますが、相談される方が最も熱く「何とかしてほしい」と頼まれるのは、健康の問題でもお金の問題でも仕事の問題でもなく”恋愛”の問題です。
たとえば彼氏と何年間か付き合っていた方が、彼氏と別れたものの「どうしても寄りを戻したい」と相談してきました。私は二人の未来を見て、まったく別の方向へ進んでいると感じれば、はっきりとそのように伝えて、気持ちを切り替えることを勧めます。逆に二人の縁がまだつながっていて、いずれはまた同じ方向へ進んでいくと感じれば、タイミングを見計らってアプローチしたり、その時期を待つように話します。
この時にポイントになるのはいつ、どのようにアプローチするかの”タイミング”です。これを見誤ると上手くいける恋愛も壊してしまいます。
たとえば何年間も交際を続けながらなかなかプロポーズしてこない相手がいたとします。その人と結婚したいのなら、どこかで相手に結婚を決断させなければなりません。そうしなければ、ダラダラと時間が経過して、結局は結婚に至らないまま関係が壊れることもあります。
結婚について、特に女性は男性よりも時間の猶予がありません。男性は60歳になっても子供を作れますが、女性は50歳を過ぎて子供を産むことは普通はできません。また、男性からすれば、彼女が妻になることでさまざまな責任を背負いますが、彼女のままであれば道義的以上の責任は生じません。男性からすれば、結婚するよりも恋人でいた方がある意味、楽になのです。
ですから女性が結婚を望みながら付き合っているのなら、どこかで男性が結婚を決断するようなアクションを起こさなければなりません。ソフトにアプローチして、男性が決断してくれるなら良いのですが、いつまでも男性が逡巡しているのなら、強くアプローチして覚悟を決めさせなければなりません。そうしなければ恋人同士のまま、これから先も時間が流れていくだけです。
それではそのタイミングはいつになるのか。なかなか結婚を決断できない男性に対して、女性が結婚したいと考えるなら、どこかで二者択一を迫らなければなりません。「私と結婚するのか、それとも別れるのか」という選択です。(2)へ続く