私に霊の問題で相談する方は、すでに霊の影響を受けている方々で、具体的に何か不思議な出来事が自分のまわりで起こっています。理屈では説明のできない不思議な現象を体験して、不安になって私に相談してくるのです。
たとえば膝のあたりに痛みを伴うピンポン玉ぐらいの大きな腫れができてしまった方がいました。何かにぶつけたわけでもないのに、一晩でそこまで腫れあがってしまったのです。翌日、外科を訪ねて診てもらうと、まず医師から「なんでここまでひどくなるまで放っておいたのか」と叱られたそうです。一晩でこうなったと言っても信じてもらえません。そして外科でさまざまな検査をしてもまったく問題はみつからず原因や治療法もわかりません。とりあえず冷やしたり温めてもまったく改善されません。炎症を抑える薬を飲んでも効果はありません。
その医師からは念のため血液や脳の検査もした方が良いと言われ、調べましたがやはり原因は見つかりません。さらには心療内科へも行くように言われたものの、そこでも原因はわかりませんでした。そうしている間にも腫れはどんどん膨らんで野球のボールぐらいになり、普通に歩くこともできなくなりました。ついには藁にも縋る気持ちでお寺へ行って毎日お経を上げてもらいましたが何の効果もありませんでした。
これは太平洋戦争で、目の前で爆弾が破裂して亡くなった兵士の霊が憑いていたことが原因でした。この兵士は爆弾が破裂したことで膝から下を吹き飛ばされ、しばらくもがき苦しんだ後で亡くなっています。この霊に憑依されたことで、この兵士の状態がこの方の肉体に投影されたのです。
人間の体は「肉体」と「精神的な身体」と「霊的な身体」が三位一体となってくっついています。それぞれの身体は別の身体へ影響を与え合うので、霊の憑依によって霊的な身体が傷つくと、それが肉体に出てしまうことはよくあります。ストレスによって精神的な身体が傷つくとそれが肉体にも影響することと同じです。
或いは食事中に何の揺れもないのに、お茶碗やコップが倒れたというケースもよくあります。また、見ていたテレビが突然消えたとかついたとか、部屋の明かりが突然消えたとかついたといったこともあります。霊の波長は電気の波長に近いので、霊の影響で電化製品が誤作動することはよくあります。
なぜこんなことが起こるのか。霊は物質ではありませんから普通はその存在は見えません。ですから自分の存在を示すために不思議な現象を起こして、私たちに気づかせようとするのです。
こういった現象は何の前触れもなく不意に起こりますが、それ自体は特に心配することはありません。ただ、こういった現象が頻繁に起こるようでしたら、それなりの対処をしなければなりません。
たまたま起こっただけでしたら、それは通りすがりの霊がちょっと家に立ち寄ったようなものですが、頻繁に起こるということは、自分がターゲットになっていたり、何かの理由(因縁因果)があるからです。
こういった霊が来たことで起こる不思議な現象も、私の場合はもっと明確に、もっと強烈にやってきます。(2)へ続く