魔の交差点とか魔のカーブと言われている交通事故が多発している場所があります。私は以前、テレビの取材でそういった場所を観て欲しいと言われ、首都圏の何カ所か観て回りました。
こういう場所は、多くの場合、ここで交通事故で亡くなった方の霊が現世に執着してあの世へ上がろうとせずに、この土地にとどまります。そして、自分と波長の合ったドライバーと一瞬つながることで、ドライバーの判断を誤らせて事故を起こします。霊は特に、霊的につながったドライバーに事故を起こさせようとしているわけでなくても、霊的に同調することでドライバーは心身にその反応が出てしまいます。
ただ、霊的な反応がドライバーの一瞬の判断を誤らせて事故を引き起こしているとすると、その原因は何も交通事故で亡くなった方の霊とは限りません。私はこの取材の中で、旧陸軍の師団本部跡やいわゆる”花街”の跡、さらには病院の跡地や古戦場の跡など、交通事故とまったく関係のない理由から、事故が多発している交差点を何カ所も見つけました。
人は死んで肉体が無くなると、魂は肉体を離れて、しばらくは現世にとどまります。その後は生まれたところから死んだ場所までを何度も辿りながら人生を総括します。そこで自分の人生に自分なりの答えを見出し、納得してあの世へ上がっていきます。ですから人生最後となった場所や思いが強く残る場所には度々やってきてそこにとどまります。その結果、心霊スポットと言われるような霊的に悪い場所でなくても、魔の交差点は形作られていくのです。
私は”霊的な間口”と言われる霊とつながる出入り口がとても広いため、しばしば霊と同調します。霊とつながるというと、私が霊と遭遇するように聞こえますが、実態は私が現世にとどまっている魂の中で、私と同調できるものを無意識のうちに呼び込んでいます。霊的な間口の広い人は、その引っ張り込む力が強いので、パワーストーンやお札など様々なアイテムを遣って私が引き寄せないように自分でブロックしています。
意識も関係しています。霊の影響を受けるのかどうか、その本質は霊と自分の霊的な波長が合うのかどうか、その一点で決まります。そこに因縁因果や理由はありません。ただ、霊的な間口の外側あたりの自分とは離れた波長を持つ霊であれば、自分の意識が良い状態であればブロックできます。
ですから私は車を運転中にしっかり前は見ますが、道端や歩道にはなるべく目をやらないようにしています。たとえばふと歩道に目をやった瞬間に道端に置かれた花束が目に入り、ここで亡くなった方と同調してしまうことがあるからです。同調した瞬間に前方から対向車が向かってくるのが見えているのに、無理に右折をしようとして危うく事故になりそうになったこともありますした。皆さんも車を運転している時は、周囲の景色にあまり目を向けずにまっすぐに前を見て運転に集中してください。ふと目に入った景色がそこにとどまっている霊と同調するきっかけになることがあるからです。