引っ越しをしてから体調が悪くなったとか、悪いことばかりが起こっていると相談される方が時々います。その原因は多くの場合、生活環境が変わったことによるストレスであったり、県民性の違いに戸惑ったりすることで、霊的な問題とは関係はありません。

 

よく”関西人はせっかちである”とか”東北人は粘り強い”というように、県民性の特徴はさまざまにあります。確かにのんびりした風土で育った方が、いきなり急ぎ足で歩くようなせっかちな人たちの中に入れば、その環境に慣れるまではかなりのストレスを受けます。ストレスは心にも体にも出ますから体調が悪くなることもあれば、心にゆとりがなくなることでミスが出ることも増えるでしょう。

 

ただ、同じような県民性で生活環境も変わらないのに、引っ越しをしてから体調を崩したり、悪いことばかりが起こることもあります。もちろん不浄霊がとどまっているとか、土地に悪い因縁因果があるなど霊的な問題もないようなケースです。

 

それは人の波長と土地の波動が大きくずれているようなときに起こります。人間は指紋と同じようにそれぞれが別個の霊的な波長を持っています。これは生まれた時から死んだ後まで特殊な例外を除いて変わることはありません。

 

土地にも波動があってそれはだいたい町内ぐらいの範囲では同じですが、厳密にいえば、隣家の土地と自分の家の土地でも変わっていることもあります。土地の波動は繁華街や商業地は波動が高い方が向いていますが、住宅街では逆に土地の波動が低い方が落ち着いて暮らせます。

 

人の波長と土地の波動には相性があります。この相性が大きくずれてしまうと問題が起こります。何か強く不安を感じてしまったり、理由もなくイライラして気持ちにゆとりがなくなったりします。感情的になって激昂したり、鬱になって引きこもってしまうこともあります。その結果、物事を行うタイミングがずれたり、無意識にしている選択・判断・行動が悪い方を選ぶようになります。そうやって人生の歯車が狂いだしても、それを修正するきっかけもやってきません。こうなってしまった場合は、土地の波動を感じにくくするために、パワーストーンなどで霊的な間口をブロックして対処します。

 

これはある意味、霊の問題よりも面倒です。祓ってすむというものではないからです。私の場合はとても敏感なので、波動の合わない土地に立つとその瞬間に頭がクラクラして、ひどい時にはそのまま倒れることもあります。

 

ですから引っ越しをする際には、その物件の広さや利便性などよりも、その土地とそこに住む人の相性を一度、チェックしてみることが必要です。