守護霊については、さまざまな霊能者や宗教家が自分たちの考えを話しています。人によって全く異なる見解を述べていますので、いったい何が本当なのか皆さんもよく分からないと思います。そこで今回は私が感じている守護霊について実例を挙げながらお話ししたいと思います。
 
私に相談に訪れる方の中で、霊能者から、「あなたの人生が上手くいかないのは守護霊が弱いからだ」と言われたという話を何回か聞かされました。だから「あなたの人生を良くするために、強い守護霊を付けてあげましょう」と。そういって守護霊1体30万円とか50万円とかのお金を取って、さらにそれでも「人生が好転しない」と言えば、「それではもう1体増やしてあげましょう」と言われたということです。
 
「私は子供のころから確かに不幸続きで人生が上手くいきません。でも、そんなお金もありません。どうしたら上手くいくのでしょうか。助けてください」
こんな悲痛な訴えをしてくる方がいます。
 
言うまでもなく、守護霊を30万円で付けてくれるという霊能者は詐欺師です。人間ごときの力で守護霊を付けるとか増やすとか、そんな大それたことができるわけがありません。こういったインチキ霊能者は、人の弱みに付け込む最低な人間で強い怒りを覚えます。いずれ重い罰が必ず下されます。
 
それでは私が感じている守護霊はどのような存在なのか。
 
まず守護霊はその人の3代から5代位前の血のつながったご先祖の中で、最も徳の高かった方が、誰にでも一人ついています。そのご先祖の徳が高ければ高いほど良い(強い)守護霊がついていることになります。
 
ただ、良い守護霊がついていることが、イコール人生が上手く回るというものではありません。人生を良くするのか悪くするのか、それを決めるのはもちろん本人の生き方(=考え方や行動)次第になります。人生の主体は特殊なケースを除いてあくまでも本人自身です。人生を良くしたいと思えば、良くなるような生き方をすることが必要です。
 
ただ、そこに不浄霊の問題が絡んでいる場合は、不浄霊によって足を引っ張られますので、それは除霊などによって取り除きましょうということです。ですから除霊を行って足を引っ張るものを取り除いても、自分自身が良い生き方をしなければ、人生の流れは良くなりません。
 
それでは守護霊とはどのような役目を担っているのでしょうか。それは”命を守る存在”です。
たとえば交差点で車同士がぶつかる交通事故を想像してみてください。もしどちらかの車の交差点に入るタイミングが0・5秒ずれていれば、事故は発生しなかったのです。
 
観光バスが崖から転落して乗車していた人の半数が亡くなったとします。車はペシャンコにつぶれています。気が付くと屋根の鉄板がねじ曲がり、自分の顔の5センチ横に突き刺さっていました。もしこの時、5センチずれていなければ、確実に自分の頭に突き刺さっていたわけです。
 
この0.5秒とか5センチは人間の努力でどうにかできる数字ではありません。この人智を越えたタイミングを救ってくれるのが守護霊の役割なのです。(2)へ続く