私は外出するときには、常に特大の丸玉をつないだブレスを左手に2連で付けて出かけます。霊的に危なそうな場所へ出かけるときには、ブレスの他にスーツのポケットにパワーストーンの原石や霊符、神符といったお札を入れています。ブレスだけですと強い不浄霊と遭遇した時に、ブレスのゴムが切れて弾け飛んでしまうことがあるからです。
私がここまでして出かける理由は、1つは偶然に遭遇する不浄霊から自分自身を守るため、そしてもう一つの理由は、私が無意識に不浄霊を引き寄せてしまわないためです。
霊的な間口が広いというjことは、渦潮の渦が大きいのと同じことです。不浄霊を引き寄せたいと思っている人は私も含めて誰もいないと思います。ただ、霊的な間口の広い人は霊を引き寄せる力が強いので、無意識のうちに自分の周りにいる不浄霊を呼び込んでしまいます。だから霊障を受けることもたびたびあります。
もっと言うと不浄霊を引き寄せるだけでなく、不浄霊が憑いている人も一緒に引き寄せます。
以前、ある中小企業の社長から霊の問題で相談を受けました。その社長自身、霊的な間口が広く、霊体を感じることもできる方でした。特にこのころの社長の霊的な間口は益々広くなっている時期でした。
ある時、その社長から「会社の従業員に霊が憑いているのではないか」と相談されました。私がその会社へ行ってその従業員のデスクへ近づくと、霊体の匂いが周囲にまでプンプン漂っていました。
私は社長に頼まれてその従業員の除霊を行い、この件は解決しました。ただ、しばらくすると新しく入社した従業員も霊に憑依されていると連絡があり、その方も除霊をしました。さらに今まで霊の影響を受けていなかった別の従業員も霊に憑依されました。
その会社の土地や建物には何の因縁因果もなく霊的にはまったく問題はありません。霊の影響を受けた従業員たちもそれぞれ何のつながりもない別々の不浄霊の影響を受けていたのです。
それからしばらくして私がこの会社を訪れると、以前にもまして数多くの従業員が霊の影響を受けていました。この会社は人の出入りが激しいのですが、霊の影響を受けていない従業員は会社を辞めて、霊の憑依を受けている従業員が会社に残ったのです。
さらには新入社員の募集をかけると、面接にくる方のほとんどが霊の憑依を受けている方ばかりになっていきました。そしてついにはお客さんまでもが、霊に憑かれている人たちばかりになりました。
社長はこの状況をなげいて「何で私の周りはスタッフもお客さんまで霊に憑かれた人たちばかりなんだろう」とこぼしました。ただ、それは私から見ると、間口の広い社長が中心になって無意識のうちに霊の影響を受けている人を引き寄せていたのでした。