霊的なものを感じやすいのかどうかは人それぞれで異なりますが、それは霊感の感度が良いのかどうかではなく、体にある霊的な間口の大きさが大きいのか小さいのかで決まります。人は指紋と同じようにそれぞれが別個の霊的な波長を持っています。その周囲には枠があって枠の大きさも各人で異なります。枠が大きな人は自分と波長が離れた人や霊とでもつながることができますから、その分、霊体験をする確率はアップします。逆に枠が狭い人は自分と波長の近い人や霊としかつながることができませんから霊体験をする確率は下がります。
 
また、この枠を通過して霊的なものが体に影響するたびに、この枠の大きさは広がります。ですから霊体験をすればするほど、枠はさらに大きくなって霊体験をする可能性は高くなるのです。
 
私は物心ついたころから、普通の人には見えないものが見えていましたので最初から枠の大きさは広かったと思います。ただ、小さい頃は家の中にトイプードルぐらいの小さな黒い塊が動き回るのが見えていましたが、それがどんどん大きくなっていきました。やがてそれは人型になっていき、人型はモノトーンの人間になっていきました。さらにそれに色がついて今は生きている人間と同じように動くようになっています。こうやって霊が明確に見えるようになりました。
 
それは視覚だけでなく聴覚も同じです。霊体が近づいてきたとき、最初は梵鐘のような音が頭の中に響いていたり、鈴の音が聞こえてきました。それから人のうめき声だったり叫び声が聞こえるようになりました。それから短い言葉が聞こえるようになり、今でははっきりとした声で話しかけてきます。
 
これは私が何度も霊体験をしているために、私の霊的な枠がどんどん広がり続けていることによるものです。霊の世界の単位は人それぞれではなはだしく異なってきますが、普通の人の霊的な枠が直径10センチだとすると、私の枠は直径10キロぐらいはあります。この霊的な枠(間口)は霊体験によって広くなりますが、逆に狭くなることはありません。
 
この霊的な間口は誰にでもついています。ですから枠の狭い人でも、自分の波長に近い霊と遭遇すれば、霊体験をする可能性は誰にでもあるのです。