奇跡は起こせる?
本作品は家庭裁判所の現実を調査し、今の子供たちの現状を訴えている作品でもあると思います。
犯罪を犯し家庭裁判所に来る子供たちはそれぞれ問題を抱えています。
(問題といっても私たち大人の視点から見たことを指しているのかもしれません。)
そのような少年達と少年たちの保護・調査をする家庭裁判所の調査官を絡めて、本作品は展開していきます。
現実感が少し欠けている気がしますが、それを補えるキャラクターの個性が本作品にはあります。
無茶苦茶に振舞うようで子供のことを考えている調査官や真摯に子供たちに向き合い真面目な調査官など、作品にすっと吸い込まれていくようなキャラクター作りがされています。
作品の中で調査官は子供たちに翻弄され、また子供たちも大人たちに翻弄されて生きている姿が浮かび上がります。
それでも子供に希望を与えようと目に見えないところで行動をします。
奇跡は偶然ではなく、自らが起こすものだと本作品は語り、奇跡を実現させます。
小さい奇跡なら自分にも起こせる。そんな勇気を与えてくれた気がします。
2008年7月6日 読了


