百貨店の食料品売り場を歩いていて
ひときわ目立つお惣菜屋さん
サラダがキラキラして
ショウウィンドウみたい

高嶺の花のコを
買うことはできず
ただただ眺めて
通りすがるだけ

こんなところで働けたらいいな…
そんな思いは膨らんで
渋谷の東急東横のれん街を歩き見つけた瞬間
ここで働くと決めた

それからは早くて
トントン拍子
お客様から売り子へ
立場がガラッと変わってた

戦場のように忙しい仕事終わりは
スウィートな時間
残りの惣菜を囲み
夜の宴がはじまる

高嶺の花のコは
手のひらにすくわれ
キラキラとかがやきながら
口の中へ消えてく

キャッキャはしゃぎながらの
至福のひととき
あれは夢だったのかな?
もう味が思いだせないよ