涙なく
ピカっとゴロゴロ
泣いている…

          雷雲


月夜を隠して
まばゆく光る
稲妻ロックが
空気を裂いた

           雷光

電光石火で落ちゆく光
重苦しくうめくような響き
怒りなのか
悲しみなのか



この思いを
見なければ
聴かなければ
この思いを




怒りを
受け止めろ
悲しみを
受け止めろ



それが餞(はなむけ)となり
死者とをつなぐ
ロックなKAMINARI
天へ帰す

        雨も降らないまま晴れて月