血が薄まって
いつも虚ろの中
内は音もなく静かなのに
外はいつも騒がしい

カラ元気いっぱいに
甲高い声の母親と
萎びた声でハアハアと
具合の悪さをつぶやく父親

外の世界は騒がしい
静かなとこなどないみたい
独り言のようにひっきりなしに
言葉がだらだらだだ漏れる

虚空のときは
ただよう風船
ただただ眺めて
ふわふわしてる

皆サン真剣デオ忙シイ
ソンナニ外ハ楽シイデスカ?
外丿世界ガ好キナノデスカ?
タマニハ空ッポにナリマセンカ?

「マァ~!二ヶ月?
可愛らしい!ママにそっくりね!
ほらご覧なさいよ!」
ごめん、雑音にしか聞こえない

たかくたかく飛んできたい
おしゃべりが消えてなくなって
空気もだんだん薄まって
意識も虚ろになるところ