砂けむりの干からびた日々から
初冬の寒さと長雨
身震いひとつせず
全身に浴びる
 
おまえたち草は
酔いしれるほど嬉しいだろう
踊り謳いだしたいほどだろう
見えはしないけれど

草を流れる露がとけて
あたり一面に芳しく漂う
かすかながら感じる
おまえたちの酔いのほてりが


徐渭の詩「雨中酔草」題名から創作