私には母方だけで21人の従兄弟姉妹がいる。



正確にはいた、だが。



名前すら怪しいいとこ達もいるなか、母親同士仲の良いことから、遠方ながらも幼少期は比較的会う頻度の高かった叔母の子が昨日亡くなった。



40歳。胆管癌だったそうだ。



母親から聞き及んだ話から推測するに、彼にとってこの世は生きづらい世界だったようで、徐々にお酒で気を紛らわす頻度が高くなってきたようだ。



勉強は苦手だったようだがIQは高かった彼。



何か違う道筋が少しでも照らされていたら、異なった人生を歩んでいたのかもしれないと、気付けばあれこれ思い巡らせている自分がいる。



叔母家族も振り回されて大変だった様だが、自らの死期を悟った頃からは叔母たちへの感謝の言葉を口にしたりしていたそうだ。



心が綺麗な彼だからきっと天国では先に逝った兄弟達と神様に可愛がられ、そして神様のおそばで手となり足となりせっせと働くことだろう。



心配なのは叔母家族。



3人の息子、兄を見送った彼らの心情を慮ると何と声をかけたら良いのか。



どうぞ安らかに。