ウォルター・フリーマンについての本です。
ナチスのヨゼフ・メンゲレに次いで20世紀に悪名を馳せた医師とされてるフリーマン。
メンゲレは怖いです。
10代の頃に「夜と霧」を読んだ時の衝撃は凄かった。
私はノンフィクション系の本は好きです。
ロボトミー手術が悪の医療と言われる理由については割愛しますが、
フリーマンは当初は、
ロボトミー手術の適応症を激越型うつ病や不安障害としてたので、患者は壮年以降の人達が多かった。
ところが、
ロボトミーを普及させるために、
その適応を広げます。
統合失調症と診断を受けてる幼い子供たちも
適応対象としました。
暴力的な癇癪を起こす9歳の男の子。
さらには4歳の男の子にも手術を施しました。
今でいう発達障害状態の幼児にもロボトミー手術を施すようにもなります。
もちろん、
術後すぐに死亡した例もあります。
フリーマンが幼い子どもたちにロボトミーを実施した理由は、
統合失調症的な症状はできるだけ早期に叩くことで、
患者を救えると期待したから。
アメリカの精神医療医学って、
かなり病んでるというかマズイと思うんですよね。
幼児に安易に重篤な精神疾患の診断名をつけて、
要治療対象とする。
アメリカでは幼児の双極性障害の診断も多い。
2,3歳とかで双極性障害なんて診断をつけるなんて、
異常としか思えない。
発達障害も同様です。
アメリカでは幼い頃から向精神薬漬けにされる
幼児が多い。
そのような子供や青年による犯罪も多い。
そして、
そのヤバいアメリカの精神医学をお手本にしてるのが
日本。
日本も若者や子供の犯罪の影に向精神薬アリです。
アメリカの悪いところまで真似しなくてもいいのにねぇ。