薬害交通事故
免許返納を決める前に読む本


筆者はまたまた精神科医の和田秀樹。




和田秀樹医師、絶好調ですね!

どんどん本を出してどんどん稼いでます!


この本の帯にこう書かれてます。


免許返納の前に、

服薬している薬のチェックをお勧めします!

なぜ、

欧米では高齢者の暴走事故が問題化していないのか?



高齢者の暴走事故の報道に触れる度に胸がざわつく人は多いことでしょう。

なぜ高齢者は暴走事故を起こすことがあるのか?

和田秀樹氏は一つの仮説をたててます。


それは「薬害」!!



現在、

「高齢者の暴走事故」と報道されているものの多くは、

「高齢者の薬害交通事故」と言い換えることができる。


とのこと。





この本、とても良かったです。


精神医療、製薬会社、日本政治の闇?問題?

その実態にメスを入れ切り込んでます。


和田秀樹氏は精神科医なので、

現実にはメスを握らないドクターですが、

ペンという道具で日本社会に切り込んでますねぇ。



ちなみに、

私も交通事故の影に薬が存在してるケースが多いことは知ってました。

ベンゾなんて、その最たるです)


報道や新聞ではそのことを大きく取り上げないことも

知ってました。

原因を単純に「高齢」だけのせいにして。


記憶に残る高齢者による交通事故も、

ほとんどのケースで運転主である高齢者が薬を服用中でしたからね。



和田秀樹氏もハッキリ述べてます。


2019年の東池袋自動車暴走死傷事故の報道でも、

87歳のドライバーはせん妄や意識障害の可能性が高かったのに、

この事故についてコメンテーターとして医者が登場してもテレビでは、

薬の影響によるせん妄や意識障害が原因になった可能性があるとは、誰も言及しなかったと。



なぜなら、

製薬会社が大スポンサーであるテレビ局が意図的に、

そのようなコメントをする医者を選ばない、

もしくは前もってそのような旨の発言をしないように注意する。



その後、

このドライバーはパーキンソン病の治療を受けていることがわかりました。

パーキンソン病の薬の多くは、

運転禁止薬に指定されているほどせん妄を誘発しやすい薬なのに、

それを新たにテレビで指摘する医師はいなかったそうです。



ところで、

高齢者の暴走運転が問題になっているのは、日本だけだそうです。



何故でしょうね?



この本ではその理由についても和田秀樹氏の

推理が書かれてます。


簡単に結論を言うと、


日本ほど高齢者がたくさんの種類の薬を服用してる国はない!

ということです。


国民皆保険の弊害とも言えますね。

日本人は安く医療を受けられ安く薬も手に入る。



結果、

日本人は世界一お薬が大好きでお薬を飲んでる

国民になりました。


ドラッグ大国ジャパン!!


と、

今回はここまで。




和田秀樹氏は日本の医療の問題をご自身の著書の中で

暴いてくれてます。


まだまだ不十分な感じではありますが、

なかなかこういうことができる医者も少ない。


和田秀樹の著書は人気で読んでる人もそれなりに

多い。


現状の日本の医療の問題点に気づけるか気づけないかは、

己や大切な家族の運命に大きな影響を与える。


できたら、

精神医療にも、

もっと鋭く切り込んで欲しいですね。


精神科医なだけに、

精神医療に関してはちょっと甘いんですよね😅