発達障害大全


「脳の個性」について知りたいことすべて


筆者は編集者、ライターの黒坂真由子さん。

この本には10名以上の精神科医はじめ専門家

の方々が協力してる。

筆者の息子さんが2017年に「学習障害」であることがわかったそう。

そんな時に、

日経ビジネス電子版の編集部から、

発達障害の連載をしてみないか、と話をいただき、

発達障害の「あったらよかった1冊」になるよう、

この本を書いたそうです。



この本の中で繰り返し書かれてること。


発達障害は「病気」ではない。


「脳機能の偏り」であって「疾患名」ではない。


従って「治すべきものではない」。

(まぁ、治せないですしね)


病気ではなく個性や特性。


なのに、

自分の子供が発達障害と思う親の中には、

病院に連れて行き、医師に診せて、

向精神薬を飲ます人が多い。


不思議ですねぇ。


普通は「病気」でないなら、

病院にも行かないし、

ましてや薬なんて飲まないはずなんですけどね。


と、

この本では「病気ではない」「治すべきものではない」

と書かれたページから、

たった10ページ後に、こう書かれてます。


ADHDには薬が劇的に効きます!!



劇的に効きます!

なんて書いちゃっていいんでしょうかねぇ。


しかも「発達障害の治療」という項目に繋がっていきます。


病気でないのに治療?!


いやいや、

精神医療分野は矛盾だらけで滑稽ですね。


もちろん、

ちゃんとそのあたりの説明もあります。


「脳の個性」であり、治すべきものではないけど、

「困った症状」は治療できます!!


特性そのものは変わらなくても、症状の改善は可能!

ということだそうです。


????



ADHDには薬が非常によく効きます。

具体的には、

「コンサータ」という薬が日本ではよく使用されてます。

分類でいえば「中枢神経刺激剤」


ほかには、

「ストラテラ」「インチュニブ」と薬剤名も紹介されてます。


ちなみに、

なぜ効くのかという理由は不明らしいです。


中枢神経刺激剤は作用機序は覚醒剤に近いです、

とは、

書かれてませんけどね。



不思議ですね、

覚醒剤は人間を廃人にするはずなのに、

ADHDの人には薬的な効果を発揮するなんて。


あ、

ちなみにこの下りは、

大御所精神科医の岩波明氏の言い分になります。


こう言ってますよ!




幼い子供に向精神薬を服薬させることに賛否があり、

反対される方の主張も理解できる。


ただ、ADHDに使われているクスリは、

歴史が古く、

60〜70年以上にわたり使われてる。

長年飲んでいる方がいるということは、安全性が確かめられている

と考えていただいていい。

さらには、

今は新しい薬も出ていて、

以前よりバリエーションも増えてます!



いやいや、

本当に精神科医らしい発言でびっくり仰天しました。



精神医療界で長年使われてきた向精神薬は、

長年飲んでいる患者がいるということは、

安全性が確かめられていると考えていい!


これ、

普通にこの本を読んでる読者は素直に信じてしまうのでしょうねぇ。



この理論から言うと、

抗うつ薬もメジャートランキライザーも、

ベンゾゾアゼピン系薬も安全性が確かめられてる薬

ということになりますね。



本当に、

アンタッチャブルな世界です。





病気でない。

治すべきものではない。

でも、

症状は治療できる。


覚醒剤系のアッパー系向精神薬が劇的に効きます!

安全です!


というお話でした。



読解力のない私には理解不可能な岩波明先生の

ご意見でした。


そうですよね、

岩波明医師は東大医学部卒の超エリート。

私などの不出来な脳で理解できるわけありませんよね。


アーメン🙏