「犯罪心理学者は見た危ない子育て」より。



他罰的な子どもは過保護型な親に育てられた

ケースに多いそうです。


他罰的とは、

何か問題があった時に

「親が悪い」

「学校が悪い」

「社会が悪い」

「〇〇が悪い」

などと、

原因を自分以外に求める傾向のこと。



過保護型の親の元で援助や庇護があるのが当たり前と

して育つと、

他罰的思考に陥りがちになるそうです。



ちなみに、

子どもが失敗や問題を人のせいにするというのは、

よくあることです。


「人のせいにする子どもにどう接するか?」

これが親には求められる。



この本では、

なかなか子どもが授からなかったが、

やっと授かり高齢出産で産まれた息子を溺愛過保護に育てた例が出てきます。


親がなんでも先回りしてやってあげるし、

失敗したら尻拭いをしてあげる。

欲しいものはなんでも与える。

子どもがかわいく大事に育ててきた。


しかし、

息子は10代から非行に走る。

幼い頃は親が庇護してくれてたのでうまくいってたが、

中学校、高校、大学となるとそうはいかない。

親のコネで就職した職場でもうまくいかなく

ドロップアウトしてクビになる。


結局、

息子は覚醒剤に手を出して逮捕されることになる。


今や、

違法薬物はインターネットを介し、簡単に手に入る。

自宅の部屋に引きこもりながら、

違法薬物を入手できる。



ところで、

この本では覚醒剤の怖さ

「人間でなくなる恐ろしさ」と説明してます。


最後は精神錯乱する。

少年院や刑務所に入れば、

もう薬物に手を出さないからよくなるかというと、

そんなことはない。

フラッシュバック(再燃現象)といって、

薬物を使用していなくても幻覚や妄想などの症状が出てくるそうです。


錯乱状態になり奇声をあげたり、大暴れする。


こういった姿はあまり一般に知られてません、と筆者は言う。


薬物を使用したのち、

回復して復帰したという芸能人をメディアで見ることはあるでしょう。

回復後の芸能人を使って「薬物は怖いですよ」と

啓蒙しようとすることがありますが、

むしろ、

「頑張れば回復できるんだな」という間違った

啓蒙になるのでは?


実際には、

メディアに出られるほど回復できる人なんて、

滅多にいません。

ほとんどの人は壊れてしまいます。


いわば、

人間でない何か、になる。

自分の排泄物を平気で食べたりする。


もうこうなると、

人間に戻ることはない。

脳の細胞が壊されてしまっているので無理なのです。

刑務所の中でそのまま死を迎えるのを待つだけです。


薬物乱用の成れの果ての姿は、

刑務所職員くらいしか見ることがなく、

本当の恐ろしさは伝わってないと感じます。


こと薬物に関しては、

「更生できる」ということが難しいのです。




以上は、

全国の少年鑑別所、刑務所、拘置所で長年勤務してきた

筆者がその目で見たお話なので真実なのでしょうね

 

薬物依存の専門家としてメディアに露出の高い

精神科医、松本俊彦とは随分言うことが違いますね。


松本俊彦医師は、

薬物依存者でもゾンビになったような人は

ほとんど見たことない。

ちゃんと回復できる!みたいな言い分ですし、

日本社会は必要以上に薬物依存に対して

恐怖を煽り過ぎてる。と怒ってらっしゃるのに。



どっちが本当のこと言ってるのかしら??


思うに、

回復不可能なまでに脳細胞が覚醒剤などに破壊された

ような人間が、

松本俊彦氏の元に行くこともないのでしょう。



話が逸れましたが、

他罰的な子ども。

責任を他に求める子どもが薬物依存になりやすい。



精神科医がSNSなどでもよく発信してますが、

メンヘラには他罰的思考が強い人が多いと指摘してます。


またまた、

脳に作用する薬のせいで余計に攻撃的になり、

他罰的思考が強まるのもあるでしょうが。


怖いですねぇ。