「毒」と「薬」の不思議な関係


「毒と薬は紙一重」

万能薬も誤れば毒になる。



「毒」と「薬」、

片方は人の命を奪うものであり、

片方は人の命を助けるもの。



これ以上違うものはないように思えますが、

実は毒と薬は同じものなのです。


毒して使えば毒となり、

薬として使えば薬になるのです。


昔から「毒と薬は匙加減」といいますが、

まさしくその通り。



以上のことは、

以前から私は知ってました。


薬を逆から読むと「リスク」と読める、

ということも知ってました。



しかし、

薬として使えば薬となると、

この本にも書かれてるように、

医師が処方してる以上、「薬」としての効能が

優勢なのであり、

まさか「毒」としての作用の方が大きいなんて、

夢にも思いませんでした。


単に馬鹿だったわけですけどね。



この本にはこう書かれてます。


毒と薬の違いとは?


毒と薬(医薬品)は対立の関係にあります。

毒は人の命を縮めるものであり、

薬は人の命を助けるものです。


毒と薬(医薬品)は正反対の働きになる。


(いやぁ、これ嘘ですよね笑。

 医師に処方された薬で命縮めてる人なんて、

 普通にごまんといます)



確かに、

素人の私でも「抗がん剤」は「毒」であることは

知ってました。

ゆえに、

リスク覚悟で命をかけてその治療を選択する。


死ぬか生きるかがかかってるわけですから。



本来、

ある程度毒性が強い薬を飲むということは、

そういう覚悟を持って受容するべきなんでしょう。



毒を持って病気を制する、病気と闘う覚悟をもって

臨む。



知人の医師に聞いた話ですが、

血液の癌など一部抗がん剤がよく効くとされる癌もあるが、

それでも強い抗がん剤に負けて6割くらいの患者は、

逆に負けて命を落とす、あるいは命を縮める。


でも、

3,4割の患者は打ち勝てる。


みな、そこにかけて勝負に出るわけです。

放っておいたら、ほぼ確実に死ぬわけですし。



そう考えると、

「向精神薬」は毒性が強い薬であるにもかかわらず、

「命がかかってる病気」で覚悟して飲む人の方が

少ない。



不眠だから、

不安が強いから、

気分が不安定だから。


命に関わらない症状なのに、

医師に処方されたから、と安易に口にする。



しかも緊急的な頓服としてならともかく、

何年間も何年間も考えず調べず安易に飲み続けるって、

やはり愚かですよね。


私も、つくづくと馬鹿だったと思います。





毒もその作用により分類される。


呼吸毒

神経毒

出血毒



そして、

麻薬や覚醒剤は脳と神経細胞に作用する化学物質であり、

神経毒の一種といえる。


ダウナー系の麻薬類。

アッパー系の覚醒剤類。



法律的に違法とされてる麻薬覚醒剤類は「毒」。

合法とされてる向精神薬は「薬」。


しかし、

その作用機序はほぼ同じ。



向精神薬は精神的疾患の治療用に開発された医薬品。

だから「薬」。


乱用すると麻薬や覚醒剤と同じ働きがある、

ただ医師の処方通り飲む分には安全。


というのが、

医療サイド、行政サイドの主張です。




ま、

覚醒剤を開発したのは日本人。

そして、元々は市販薬でしたけどね。


当時「ヒロポン」は、

多くの労働者、経営者、受験生に用いられてました。

その結果は明らかで、

やがて疲労がたまり、禁断症状が出て、

肝臓などの臓器がやられる害悪が明らかに出始めました。

中毒者の数は100万人超えたとされてます。


おそらく、もっとでしょうね。





そもそも、

「あなたのその症状」、


本当の意味での「病気」なのか?という、根本的な疑問を持ち考えるという行動を、

多くの人は忘れてるんだろうな。


医者におまかせー!みたいな。


不眠

不安

パニック

鬱々した気分、落ち込み

感情不安定


それって病気なの??


ちなみに、

長い人類の歴史で、

それらの症状を病気として捉え薬を飲んで治療する

ようになったのは、

たかだかこの7,80年間ですよね。


仮に、

向精神薬が「薬」としての効果があるなら、

患者はもっと減ってるはずなのにねぇ。