劣等感と劣等コンプレックスは異なる。



劣等感それ自体は悪いものではなく、

時には

「向上したい」という動機にもなり、

何らかの理想や目標を掲げ、そこに向い前進する

キッカケにもなる。


一方の劣等コンプレックスとは、

自らの劣等感をある種の言い訳に使い始めた状態のことを指す。


具体的には、

「わたしは学歴が低いから成功できない」

「わたしは器量が悪いから結婚できない」

「親が悪かったから自分のメンタルが不安定」


などなど。


余談ですが、

メンタル系の自助会では

「毒親のせいで自分はこんなに不幸になった」

と、

まさに劣等コンプレックスに囚われた人達が多く

存在しました。


劣等コンプレックスと地続きなのが

「優越コンプレックス」


あたかも自分が優れているかのように振る舞い、

偽りの優越感に浸る。


経歴詐称や過度なブランド信仰なども、

ひとつの権威漬け。


わざわざ言葉にして自慢する人は、

むしろ自分に自信がなく劣等感を感じてる。


確かに、

本当に優秀な人って自分の学歴やら経歴をわざわざ

自慢しませんね。

自慢は劣等感の裏返し。


勉強になります。


個人的には病んだ自慢はともかく、

素直に喜ばしいことがあった時に

「聞いて!聞いて!自慢していい?」と明るく

楽しそうに話してくるようなキャラの人は好きですが。


陰キャラよりよほど可愛らしい。




そして、

もうひとつ、自慢に関する複雑な事例がある。


劣等感そのものを先鋭化させることによって、

特異な優越感に至るパターン。


具体的には「不幸自慢」と表現される。


自分の不幸をアピールして

「あなたにはわたしの気持ちなどわからない、

わたしが経験した大変な不幸を理解できない」


など主張する人。


こうした人たちは、

不幸であることによって「特別」であろうとし、

不幸であるという一点において人の上に立とうとする。


自らの不幸を武器に、相手を支配しようとする。



自分がいかに不幸で大変か、苦しいかを訴えることによって、

周囲の人々を心配させ、支配しようとしてる。


意識的な場合も無意識的な場合も含め。



そもそも、

苦しんでいる当事者の気持ちを他人が完全に理解することなど誰にもできない。


そして、

自らの不幸を「特別」であるための武器として使っている限り、

その人は永遠に不幸を必要とすることになる。



精神を病んでる人たちの中には、

この心理状態に似通った人達も多く存在する。

(わたしの意見ではありません)



実際にそういう心理状態が身体の様々な不都合な症状を引き起こすこともある。

(学校に行きたがらない子供が本当に腹痛をおこすように)


精神科医に診断させると、

身体性表現障害とかセネトパチーとかされてしまう

パターン。




向精神薬の減薬断薬においても、

我こその離脱症状や後遺症が誰よりも酷く、

他にこんな人はいない!

まさに自慢状態の人もいる。



このことについては、

わたし自身も表現を気をつけなくてはと思ってたことです。


わたしも離脱症状は酷くでたと思いますし、

主治医もそれは認めてくれました。


ただし、

自分の離脱症状は誰よりも重く酷いと主張したり、

さらには、

自分よりも離脱症状が軽かったり回復が速い人を

あたかも見下すというか自分よりも楽してずるい、

「貴方は離脱症状が軽いから〇〇だ」みたいな

決めつけをすることだけはしたくないと思ってました。


みんなそれぞれ自分自身が一番辛いと感じるし、

他人と比べることなどできないし、

現実比較して診断することも不可能なわけです。



今は回復したような人でも、

「昔のわたしの酷い離脱症状より軽い人は

相談なんかしてこないでください」なんて人もいる。


これは、

自分は非常に酷く辛い体験をしてきたという自慢であり、

そのレベルに達してないとその人が判断した人を

下にみるかのようなイメージ。


なによりも、

どうやって比較検討判定するのよね(笑)。



まるで、

向精神薬の減断薬においては、

離脱症状や後遺症が酷くそれに耐えてる人達や自分は

そうでない人達より凄いんだ。


みたいな、

表現は不適切かもしれませんが、

まさに不幸自慢の変形パターンが時々存在する。




本当に精神が不安定だったり病んでると体にも精神にも

様々な症状が出てくる。


ちなみに、

今は「ベンゾジアゼピンの後遺症なり離脱症状」という

病名の診断者を書いてくれる医師も増えてきてます。


本当にその症状で苦しんでるなら、

医師に診断書を書いてもらい、それなりの利用方法も

考えることもできます。


私も実際に、

ベンゾジアゼピン薬の離脱症状、後遺症と書かれた

診断書を2人から見せてもらったことあります。





向精神薬の後遺症?離脱症状?禁断症状?

確かに数年単位とかそれ以上残ることはあると思います。

特に身体には何かしら症状が残ることは十分にあり得る。

そして薬の影響だけでなく、

飲んでた年月が長い人は加齢やその期間の運動不足も加わる。

病んでた年月が長ければ精神を病むことだって十分にありえる。


精神状態が延々と長らく不安定になったり、

日常生活や社会生活を送るのに支障があるくらい

悪くなるなら、

それはおそらく医師に言わすと、

もはや精神疾患とされ治療対象とされるでしょう。


ただ、

治療と言っても、

向精神薬で治療してもいかがなものでしょうか?

という疑問はありますが。





上記の内容は「アドラー心理学」より引用してます。



この界隈、

不幸自慢が多いのも特徴ですけどね。



かつて、

メッセージが送られてきて

「貴方は日が当たる場所を歩いてきた人で、

わたしのような日陰を歩いてきた人の気持ちなんて

わからない」

と、

絵に描いたような不幸自慢されてビックリしたことがあります。


それにしても、

SNS経由でしか知らない他人。

会ったことも話したこともない他人に、

あなたは日が当たる場所を歩いてきた幸せなお気楽な人

と言える神経に驚愕したものです。


自分自身のことを日陰を歩いてきたと表現するのも

悲しいですけどね。



アドラー心理学によると、

不幸も劣等感もネガティブな表現は自分の言い訳に

必要なことであり、自身で選び取ってるという理論です。

この辺り詳しい内容を知りたい人はぜひ読んでみてください。


わたしはアドラー心理学は納得いくし、人生の

勉強になると思うので時々繰り返し読み返してます。


とにかく、

努力して自分自身のメンタルを健康に保ちたいと

思う次第であります。


そのヒントは様々な賢人の書いた本や名言や

映画や小説の中にあると思うのです。

少なくともSNS上にはないと思うんですけどね。




庭の薔薇が咲き始めました♪





雨上がりの庭は美しい