うつ病の脳科学

精神科医療の未来を切り拓く



筆者は精神科医の加藤忠史



加藤忠史氏といえば、

今や「双極性障害」の専門家。

脳神経科学研究センターで、

双極性障害や精神病の科学的解明に取り組まれてる

ご立派なお医者様です。



この本のタイトルもに「脳科学」とついてる。



精神科医は「科学」という言葉に、

かなりこだわりをお持ちの印象があります。


他の診療科の医師は、

わざわざ「科学」なんていう言葉を強調しませんし、

乱発もしません。



それは、

精神医学、精神医療が非科学的と批判を受けてきた歴史があるから。


どうにかして、

「科学」で精神病を解明したい!

「科学的な脳の病気」として解明したいと必死です。



ご苦労なことですが、

人間の精神って単純なものでないと思うんですけどねぇ。



双極性障害の原因は科学的に脳の機能のAが問題であり原因である。

Aに効く薬が開発され、それを飲めば全員治ります。


そんなこと今後もありえないと思うんすけどね。



そもそも、

モノアミン仮説を科学のように取り扱い、

うつ病にしても「セロトニン不足」が原因である。

セロトニンを増やす抗うつ薬SSRIを飲めば治る。


という理屈で抗うつ薬SSRIをばら撒き始め、

30年以上の年月が過ぎましたが、

治らない患者が溢れてる。







本の帯の写真


ナルシストを感じるのは私だけかしら?

松本俊彦ちゃんと通じる匂いが、、、、


でも、

松本俊彦医師と違って、

加藤忠史医師は天下の東大医学部卒。

コンプレックスなど皆無でしょう。


本当に優秀なお方だとは思うのですけどね、、、、




ところで、

この本の「はじめに」の冒頭の一文をご紹介します。



うつ病は、がんと並んで社会的影響の大きな疾患である。



一発目の書き出しがこれです。


うつ病をがんと並ぶ疾患にまで広げることに成功した

疾患喧伝。


素晴らしい社会でございます。



この本の出版は2009年。


加藤医師はこう述べてます。


日本の脳科学の基礎研究は世界のトップレベルにある。

うつ病を引き起こす脳の病変をあと一歩で明らかにできるところまできた。

本書は、

科学技術に基づく新時代のうつ病医療を目指すための

処方箋のつもりで書いた。



ハイ!残念でした



15年の月日が流れても、

うつ病の原因は科学的に解明されてません。


科学技術に基づいた治療も存在せず、

15年の月日でどんどん精神病患者は増加の一途を辿ってます。


メディア等を使い疾患喧伝を繰り広げ、

精神科医も安易に精神病名を乱発するので

精神病人大国日本になってます。



しかし、


精神科医が「科学」「科学」と発信すればするほど、

精神医療、精神医学って非科学的なんです!


ゲロってるように感じる私です。





精神科医が「科学的」と強調すればするほど、

哀れを感じますねぇ。


そもそも、

科学的って、そんなに凄いことなのかしら?!


歴史に名を残してる科学者の中には、

かなりヤバい科学者も多いですよね。


科学は必ずしも正義ではない。当然の如く。