「精神科の薬がわかる本」


2008年から発行を定期的に重ね、

今回は最新版の2024年2月出版本です。




第三章は「抗うつ薬」がわかる。


ちなみに、

この本の筆者であり精神科医の姫井昭氏は

「うつ」の原因は未解明。

薬による治療は対症療法と言ってます。


しかし、

メンタル不調の多くが、シナプス間の信号が外界からの刺激に対して強すぎたり弱すぎたりして不適切な

信号伝達となることで引き起こされることが、

数多くの脳科学の研究結果からわかってきました。

書かれてます。


いやいや、

これ、ずっーと以前からの主張ですよね。


脳の不調の多くは脳内神経伝達物質の過不足により起こる。

いわゆる「モノアミン仮説」ですよね。


うつ病の原因は未解明と言いながらも、

脳内神経伝達物質の過不足により起きてるので、

薬でそれら物質の過不足を調整することが効果あると

言われてる。


矛盾してますよね。


で、

この本によると

「うつ」が生じるときに関係する神経伝達物質は、

主にセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの

3つのモノアミンですが、

トリガーとなるのは「セロトニン」が減少すること


なので、

シナプス間に放出されるセロトニンやノルアドレナリン、

ドーパミンの放出量を増加させる作用を持つ

薬剤が「うつ病」の症状を改善させるのです。

書かれてます。



2024年最新版の本ですが、

結局はセロトニン放出量を増やす薬、

抗うつ薬SSRI大売り出し時代の言い分と全く

変わってないですね。



確かに、

一部の「うつ状態」、

体の病気(副腎皮質ホルモン系の病気やガンやその他慢性疾患)などでは、

効果がみられるのかもしれません。





私もいわゆる「うつ状態」になりました。


ベッドで一日中鬱々していて家事もできない。

子供が買ってきてくれた菓子パンをベッドの中で

食べるような状態。

ろくに起き上がれないような状態になりました。


当時、

すでにデパスやリーゼを飲んでたので、

ベンゾの影響も多少はあったかもしれません。


でも、

医師が「うつ病」と診断名を下すのも無理ない

状態にはなってました。


では、

その時、私の脳のセロトニンやドーパミンやノルアドレナリンの放出量が少なくなってたから、

私はそうなったのでしょうか?



それら脳内神経伝達物質を薬で増やせば治ったのか?




過去ブログに書いてますが、

私は逆にそのような作用を持つ向精神薬を飲むことにより、どんどんさらに悪化しました。



過去を振り返り、

私は自信を持って言えます。


私があんなに落ち込んで鬱々したのは、

「自分の性格のせい、考え方のせい」です。


当時はもう何もやる気起きないくらい落ち込んで

悩んでたこと。

ここには書きませんが、

自分の中ではハッキリとその原因がわかってました。



今から振り返れば、

そんなに落ち込むようなことでも思い詰めることでもないし、

いくらでも違う考え方をすれば、前向きになれた。

深刻に捉えすぎた。

悩みすぎた。

悲観的になりすぎた。

視野が狭かった。


反省すべきことばかりです。


決して、

脳内神経伝達物質云々の問題ではなかった。


人生で落ち込むことや辛いことや悩むことが

重なり辛い時なんて誰にでもある。


その時、

自分のそういうことへの捉え方や対処方法が単に

未熟だった。


それが全てだと自分は思ってます。


化学物質から作られたドーパミンやらセロトニンやら

ノルアドレナリンを弄る増やす薬で、

決して己の悩みやストレスを解決できるわけなんてない。



逆に、

薬を飲めば、

どんな悩みやストレスや落ち込みもパーっとなくなり、

うつ状態からすぐに脱出して、

やる気満々元気はつらつ!

になるとしたら、


そんな薬怖すぎるわ。

覚醒剤ですよ!




医師やメディアは優しく言う。


決して貴方の考え方や捉え方や性格が悪いんじゃないです、原因じゃないんです。

貴方は悪くないんです。

脳の病気なんです。

体の病気と同じです。

だからお薬を飲んで治療すれば治ります。



私のせいじゃないんだ!

私は何も考え方や捉え方や性格を変えなくていいんだ!

と、

言われる方が気楽ですからね。



一見、

自分を楽しにしてくれる言葉に飛びついたら、

待ってるのは、

あり地獄です。





昔でいう「大うつ病」。

原因も何もわからないのになる。

このケースは別件でしょうけどね。

こちらは遺伝もあるようです。


ヘミングウェイの一族なんかは典型的な例です。

自殺家系てのもありますね。