「精神科の薬がわかる本」より。





この本の第2章は

「睡眠薬」と「抗不安薬」がわかる。


ハイ!

ベンゾジアゼピン系薬に関する章です。



まずこう書かれてます。



睡眠薬や抗不安薬について誤った情報が発信され、

適切な使用に支障が生じている。

睡眠薬と抗不安薬のなかのベンゾジアゼピン系薬剤は、

依存を形成しやすい薬であるのは事実である。


だが治療薬として存在するのには意義がある。

ただ処方を避けるのではなく、

依存を生じさせない処方計画を立てて慎重に処方を考えることに注力すべきである。




けっ!理想論ほざいてるわ!!



あら、

私としたことがお下品なお言葉を吐いてしまいました。



理想論って語るのは簡単だけど、

現実化するのは難しい。



依存を生じさせない処方するなら、

2週間のみの処方とか、頓服薬としてのみの処方

にするしかない。


でも、

大概の医師って延々と処方し続けますよね。

まるでハンを押したかのように、

「ハイ、またお薬出しておきますね」みたいに。


もちろん医師だけの責任でもなく、

延々と欲しがる患者が多いのも現実。





欲しがるアホに出したがるアホ。

同じアホなら飲まにゃ損損!!


by ベンゾ踊り




話は本の内容に戻りますが、

ベンゾジアゼピン系薬剤の注意事項に関しても

詳しく記載されてます。


服薬を減薬や中止した時の「反跳性不眠」「離脱症状」

「奇異反応」や「健忘」etc.



反跳性不眠と奇異反応、離脱症状に、

私は非常に苦しみました。



アメブロにおいては「奇異反応」を間違って表現してた人がいました。


「離脱症状」が酷くなること、悪化することを指して

「奇異反応」と表現してた人がいましたが、違います。


「奇異」

奇妙な、異なる、

その言葉通りに、

本来現れるべき「効果、作用」とは全く逆の

「効果、作用」が現れることを奇異反応と言います。



本来は不安を和らげリラックスさせる(鎮静させる)薬なのに、

逆に異常に不安や焦燥を増し、鎮静どころか興奮錯乱させるんです。


奇異反応が原因で、

ベンゾジアゼピン系薬剤による暴力や殺人事件も

起きてます。


本来効果とされてる作用と全く逆効果の結果が生じる。


怖いですねぇ。

まさに人体の不思議、脳の不思議。


脳は人体の臓器の中でも最も複雑であり未知が多い臓器です。


そんな脳を弄る薬はリスクが高いのは当然と言えば当然。


よほどのことがない限り飲まないに越したことありません。


向精神薬を飲まないと、

他人や社会に危害を加える、迷惑を与える。

そのレベルなら仕方なく服用する。

かつてはそういう薬であり、

そういう状態が精神病とされる状態でした。


しかし、

それだと精神医療は拡大しないし、

精神科医の需要も少なくて済む。

それでは精神医療ビジネス的にはダメですから。


精神医療ビジネスは、

うまいこと顧客を増やすためにあれやこれや啓蒙し、

上手に広告を繰り広げてきました。


「不安を煽る商売」って成功率が高いのでしょう。



あ、またまた話題が逸れました。


ところで、

注意事項に「胎児への催奇形性」の項目がありました。


バルビツール系睡眠薬だったサリドマイドの奇形障害は

有名です。


本の著者の姫井昭男医師は、

現代の睡眠薬抗不安薬でも、 

妊婦および妊娠の可能性がある女性に対して投与禁止にはなってないけど、

未知の有害事象がないとは言い切れないため、

処方しないことが基本であると言ってます。


妊婦の睡眠障害に薬害療法は行うべきではありません。


言い切ってます。


そりゃそうよね。



ちなみに妊娠中に母親がベンゾジアゼピン系薬剤を

服用してた場合、

血液を通じて胎児にも薬剤は流れますから、

産まれた瞬間から、

赤ちゃんは「離脱症状」に見舞われることになります。


そして、

わかりやすいサリドマイドのような催奇性はないけど、

逆に目に見えない胎児への影響は大きいと思います。


因果関係は証明できないものの、

かつて読んだ本に、

異常に増えている子どもの発達障害にも関係してるのではないか、ということが書かれてました。


個人的には大いにあり得ると思いましたね。


脳に作用する薬を母体である母親が服用してたら、

そりゃ胎児への脳にも影響を与えるに決まってる。


しかも、

細胞分裂を繰り返し作られていってる過程の脳です。


考えるだけで空恐ろしいことです。



今回はここまで。






生後2ヶ月半近くになる我が家の子猫ニャン



隣で寝てくれます❤️💕