「60歳のトリセツ」


著者は脳科学、人工知能研究者の黒川伊保子さん。



黒川伊保子さんの本は好きで、

昔から読んでます。


「恋愛脳」はその昔😆、私のバイブルの一冊でもありました。


なので、

私はまだ60歳ではないのですが、

予習も兼ねて読んでみました!



60歳の脳スイッチング、済ませましたか?


と、

この本の「はじめに」で書かれてます。


なんでも、

50代までの人生と、60歳からの人生は、

脳の生きる目的が違う!!


そうです。



60代は新しい人生の「新人」に当たる。

実は、

とても輝かしい10年なのだそうです。



そうなんですね?!


50代の私は60代になることに正直恐れ慄いてるんですが、

案外と60代になればなったで、

悪くはないのかもしれませんね✨



50代までは「生殖」のため人は生きてる

と言えるそうです。


生殖は、

人間だけでなくこの星の生き物達の脳の第一ミッション。


そうでないと絶滅してしまうから。


むしろ、

因果関係は逆で

「生殖を第一義とする生物だけが生き残っている」

とも表現できる。


ただし、

黒川伊保子さんもちゃんと言及してますが、


だからといって、

全ての人が「子どもを持たなければならない」

わけじゃない。


子どもを持たず、人生資源(時間、お金、意識、労力)を社会のため、

あるいは自分のために使い尽くす人がいないと、

社会は回らない。


特に、

子どもを待たない女性の母性は、

子どもに使わない分、社会に公平に使われていることが

多い。

結果、組織が円滑に回り人類繁栄に寄与しているのだそうです。


(ちなみに、

子どもももたず、

引きこもり状態の人間は動物生物としては、

どういうジャンルなのかしら??)



50代までの人生は生殖期間(産める期間でなく、子どもを一人前にするまでが生殖期間)。


子育てリスクの大きい哺乳類の多くは、

群れで子育てをしている。

単独での子育ては不可能に近い。


群れの中で仲間外れになることなく、

うまく立ち回ることは、生きるための必要条件。


なので、

「仲間はずれにならない」ことは、生殖の基本中の基本。

まずは、

異性に選ばれ、群れに容認されなければ遺伝子を残すことができない。


そのようなわけで、

脳は本能的に「正しい人間でいたい」と希求する


正しく生きる。

それが日本の掟である。

人に後ろ指をさされず、愛され、尊重されて生きたい。


という希求も生殖のため!


らしいです。


で、

生殖期間を終えた60代以上の人達には、

そのような「正しい人間でいたい」という希求は、

本当に必要?

生殖の必要もないのに?



答えは、

60代になったら、

今までの呪縛から解放されて、

おおらかな感性で生きた方がいいよ!


という内容の本です。



「頭の回転が良く、美しくスタイルもいい」

なんて、、生きる指針にしていたら辛すぎる。

それらは、60にもなれば万人が失っていくもの。


これを指針にしていたら、

ボケるのが怖いし、老けるのが怖くて仕方なくなる。


必ず行く道なのに、

怖がって抵抗するのは、人生の無駄遣いでは?!



60代は「新しい人生の新人にあたる」。

脳スイッチングが必要!



簡単に言っちゃえば、


自分に優しく、他人にも優しく、ゆるーい人生を

送りましょう!

もう、

世間を気にするのもやめていい。


いろんな「気にする」を捨てましょう!




確かに、

いつまでも綺麗でいたい!若々しくいたい!

仕事もできる人でありたい!

向上心を若い頃のまま持ち求めれば求めるほど、

現実との乖離が大きくなり辛くなりそうですね。


君島十和子さんばりに美しさを60過ぎても保てる

人以外は、

誰しも外見は老けるし、

女性ホルモンの恩恵も受けれなくなるので、、

ボンキュッパナイスボディや美肌、艶髪とも

オサラバになる。


エストロゲンの減少により、

バストやヒップは萎み、ウエストは膨らむ。

肌はたるむ。


お金をたくさんかけて

「50代なのに30代に見える美魔女」を目指しても、

生殖はもう不可能なので、

生物的脳科学的には無駄な努力ということになるらしい

😰


黒川伊保子さんによると、

60代以降は

「キレイがどうかは、どうでもいい!!」らしい。


「キレイがどうか」は、

後半の人生には関係ない!と仰ってます。


60になったら、

体重やウエストサイズは、健康管理のためだけに

気にすればいい!

若さへの憧憬を断ち切る!


「若々しい」「若く見える」という褒め言葉は

禁忌にしよう!



これ、

本気にしていいのでしょうか?!



まぁ、

60歳からはもっと楽に生きよう!

世間体などきにせず、好きなことしよう!


ということには大いに同意したいですが。



若々しくいたい、小綺麗にしなくちゃ!

と、

逆に努力?しないと、

目も当てられないことになりそうで怖いんですけど

(笑)。


確かに、

50代、60代で努力して綺麗にしていても、

今更、

雄を魅了して妊娠して子育てなどできない。

つまり、

生物としての第一ミッションの生殖には繋がりませんけどね。


というより、

誰にどう思われるとか問題でなく、

鏡を見た時の自分の気持ちの問題だと思うんですが。




いやぁ、

私の年齢でも化粧もせず肌や髪の手入れもせず、

そのままナチュラルだと、

既に山姥状態入ってきて怖いことになるんですけど笑。


同年代女性でもそういう人います。


外見を捨ててる人。

常にノーメークでヨレヨレTシャツに短パン着てスーパーにも行く。


「女、半端なく捨ててるな」て人。



でも、

やはり時々思うんです。


その方が楽なのかもしれない。


もっと他のことにお金や時間を有意義に使ってるのかもしれない。


そう考えると、

私の方が未熟で愚か者なのかもしれない。


老化に抗い、

美容や外見にお金と労力をかけてる私は愚か者なのかもしれない。


うーん、

60歳になったらどうしたらいいんでしょう?!



女って辛いわ。




未熟な私は、

60代では「気になる」をぜんぶ捨てれないわ。


可愛いくて小綺麗なお婆ちゃん目指したいし。


ちなみに、


向精神薬を服用してると

「脳スイッチング」されますよね(笑)。


おちょろちい方向にスイッチングされる。


それだけは2度と勘弁だわ。