松沢病院院長日記



タイトルだけでも

「ヤベェ日記」!!と驚愕ものの日記になります。



筆者は風祭元(かざまつり はじめ)

1934年生まれ。

もうお亡くなりになられてます。

東大医学部卒の精神科医。


20年以上勤めた東京大学病院から、

平成6年より、

還暦にして都立松沢病院の院長を勤めたお方。


松沢病院には約6年半お勤めになられました。


その6年半の在職中に感じたこと知り得たことをエッセイ的に書き下ろした本です。


写真なども織り交ぜ、

わかりやすく綴った歴史に残る1冊とのことです。



日本の精神医学?の歴史を学ぶ上では、

この都立松沢病院の歴史は欠かせません。


ちなみに、

「まえがき」に風祭氏がこのように書かれてます。




東京都の精神科医療の中心である松沢病院の内容や職員の努力が部外者に知られず、

時には戦前の古いイメージや、

精神科医療に対する偏見がまだ広くまかり通っていることを痛感している。


精神科疾患は難治性のこともあるが、

ある種の悪性腫瘍などとは違って、

病気の初期から精神科医の意見をよく聞いて治療を行えば、

現在の治療法で大部分は回復できる病気である


しかし、

社会の中で治療を支援する体制が極めて不十分な上に

病気や精神科施設に対する偏見があるために治療がうまく進まず、

入院して退院できなくなった人が松沢病院には

沢山入院している。


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この本を書かれたのが2004年。


風祭氏が松沢病院院長になったのが1995年。

それまでは東大の精神科病院勤務。


いやぁ、

時は多剤大量処方ピーク時代

ベンゾジアゼピン系もビタミン剤のようにばら撒いてた時代。


決して、

精神科医療が適切だった時代じゃない!!



まだまだ、

おどろおどろしい精神科病院がわんさかあった時代。



ここ数年でも、

虐待精神科病院のニュースが流れる。


コロナ禍では、

和室にトイレを置いただけなような鍵をかけられた

部屋に数人の患者が閉じ込められてた精神科病院が

患者からの内部告白で明らかになった件もありました。



令和ですら、そうなんですよ!



いわんや、

このお方が都立松沢病院で院長をしていた時代の

精神医療がどんなだったか、

想像するだけで怖い。




しかし、

この方の主張では、


精神科疾患は、

初期から精神科医の意見をよく聞いて治療を行えば、

大部分は回復できる病気である!


です。


もうお亡くなりになられたお偉い精神科医様の批判は

したくない気もしますが。


ホラーすぎます。




挙句、

なのに精神科病院を退院できないのは、

支援体制が悪く世間の偏見があるから!

精神科医は適切な治療を施し大部分回復させてるのに、

社会が悪いから退院できない患者が多いんですよ!


と、

他責の主張。



それにしても、

東大出てるお偉い出世頭の精神科医がコレですからね。


マジホラー!!




日本は情報統制が強いのであまり見かけませんが、

アメリカのB級ホラーなどでは精神科病院や精神疾患、

精神病患者を扱ったホラーが、

ものすごーく多い!!



わかるわ。


そもそもの存在自体がホラーなんだもの。



ゾンビやジェイソンや殺人鬼達よりも、

ずっーとずっーと怖いホラー満載な精神医学ジャンル。


と、

今回はホラー日記である

「松沢病院院長日記」の「まえがき」までのご紹介ブログでした!!


いやぁ、

このホラー日記本。


もう、ツッコミどころ満載すぎて、いとおかし。




この病院には、

歴史に残る事件の犯人もたくさん収容されてます。


あ、

収容じゃないわね。


ご入院されてます。