死の扉




「死の扉」って、精神科病院の扉のこと?!

ふーん、精神科病院のお話なのね。


てのは冗談です。



小杉健治の小説になります。


殺人事件と安楽死問題、尊厳死、終末期医療をテーマとしたヒューマンミステリー。


重い内容てんこ盛り過ぎて、

逆にどのテーマも薄すぎるかも。と感じました。




主人公は検事さん。



安楽死といっても、

積極的な安楽死でなく、

死が迫った愛する家族の最後をどうするか?

自分の最後はどうするか?


みたいなテーマです。


癌などの終末期に患者が痛みなどで苦しむ。

「終末期鎮静剤」を投与して意識レベルを低下させれば、

痛みや苦しみはなくなるけど、

もう会話をすることもできないまま、

そのまま眠ったような状態で死を迎える。



鎮静させなければ、

患者は痛みや苦しみに苦しみながらも、

比較的最後まで意識があるので会話をすることができる。


本人はどちらを望むか?

家族はどちらを望むか?



終末期に鎮静剤を投与するのも安楽死、尊厳死、延命治療問題なんですね。


知りませんでした。


ほとんどの人って、

最後は鎮静剤を投与されて意識ないまま死ぬのが

普通と思ってました。


ドラマのように、

死ぬ寸前に言いたいことをベラベラと言い残して、

バタッと死ぬって現実にはほとんどないと聞いてたので。



この小説の中では、

「終末期鎮静」という言葉が何回も登場します。


個人的には、

その鎮静において使う薬剤が何なのか気になります。


痛みが強い場合はモルヒネなんでしょうが。


ベンゾジアゼピン系薬も、

きっと使用される薬剤の一つのような気がします。



話は変わりますが、

確か現在、

安楽死問題で裁判中の医師が安楽死させる際に使用した薬剤はベンゾジアゼピン系薬でしたよね。


もちろん点滴レベルの話ですが。



私が胃カメラの際、

点滴で使用された鎮静剤はベンゾでした。


ある意味、

正しいベンゾの使用方法ともいえる。



苦痛や痛みを取り除く麻薬として使われる。


「終末期鎮静剤」はある意味、

正しい使用方法なのかもしれません。



ただ、

そういった脳を鎮静させる薬を、

朝昼晩毎日毎日何年間も口から飲むというのは、冷静に考えたら恐ろしいことです。


知らないからこそ処方されるまま安易に飲めたんですねぇ。


知ったら最後、怖くて飲めません。


「終末期鎮静」じゃなくて「日常鎮静」ですよ!


anytime anywhere  鎮静!!


anytime anywhere ベンゾ!!

怖いわ。



しかし、

その怖さや薬理作用を十分に知ってながらも、

何十年間も飲んでる人もいるのが不思議です。


死ぬような苦痛レベルの離脱症状ならともかく、

頭痛や体の痛み凝り、動悸、不眠レベルの基本的な離脱症状が出たくらいで、すぐさま再び飲んでしまう。


元に戻すどころか、

もっと戻して増やして飲んだりする。


それで離脱症状が少しマシになった消えた、よかった。


みたいな。


これ、本当に不思議です。


その先にもっともっと怖いことが待ってる!


という恐怖に襲われないのでしょうか?


目先のことしか考えないのかもしれませんが。


ある意味、

逆に前向きで強いメンタルなのかもしれませんね。


「このまま、この薬延々と飲んでたらどうなるんだろう?」

考えるほうが怖がりで心配症なのかもしれません。



あ、

精神科は「死の扉」とまで言ったら失礼かもしれませんが、

「不幸への扉」であることは確実です!!


実際に、

かつての主治医である精神科医が

「ベンゾは不幸への入り口ですよ」と言いましたから。


その時はキョトンとしたもんです。



精神科の扉を開けて通い続けてる人で、 

健康でまともで幸せな人って出会ったことありません。





こちら有名なロダンの地獄の門



ベンゾジアゼピン系薬含む向精神薬は斬減が基本です。これは常識。


いまだに、一気断薬派なんていないでしょう。

ま、

一気断薬を危険覚悟でするなら、

それは個人の問題ですから他人がとやかく言う問題でもない。


生涯飲み続けるのも個人の決断なら問題ない。




少しづつ減らしていくのが基本セオリー。


しかし、その少しづつがあまりにも少しづつすぎて、


減薬始めて10年です、20年です!


の場合は減薬中とは言いませんよね(笑)。

服薬中です。


ちなみに、

SNSで水◯液減薬で有名な◯◯〇〇◯ーさんは

6,7年?くらいで断薬成功みたいな話を、

まことしやかに聞きましたが、

その人を直接知ってる人から聞いた話では、

まだ服薬中でさらにはメジャーも飲んでる。

もうかなりの高齢で、、、よろしくない状態みたい。

あまり明るくない現実話を聞いたことがあります。


ま、

何が真実かわかりませんが。

SNS上において医学的なことはあまり単純に

信じない方が賢明かもしれません。


医者の領域に素人が入り他人に具体的なアドバイスするのもマズイことでもあります。

(法律的に責任取れないので)



自分が長年、薬を辞めれないもんだから、

他者が減薬進めた!と発信したら

「大丈夫?減薬スピード早すぎるんじゃない?」

心配してるような優しい言葉で、

薬を再び飲むことを勧める人もいます。


さらには、

もうすでに断薬した人に

「あなたの減薬スピードは速すぎた!

あなたの減薬断薬は失敗です。」と、

本人に直接メッセージを送りつけるようなアタオカも存在します。



個人的には、

減薬断薬中はあまりSNSで他人と関わらない方が

いいとは思います。


必要な情報を仕入れたら、

もうあまり余計な情報は入れない。


これって、 

別にこのジャンルだけでなく、

どんなことにも通じる話かも。


受験勉強だって、

勉強方法や体験談ばかり調べていて、

現実に本人が勉強してなければ意味ないです😊