境界性パーソナリティ障害の世界


研究と治療の進歩から対人関係の謎を解明





筆者は医学博士で精神科医のジェロルド・J・クライスマン。

と、

心理学専門家のハル・ストラウス


翻訳本になります。


2023年6月出版の新刊本になります。



境界性パーソナリティ障害について詳しく最新の情報、

その対処法、治療法が載ってますので、

ご興味のある方はぜひ。


日本では、

境界性パーソナリティ障害は薬では治療できない、

されてると思うのですが。

(そりゃそうよね。性格だもん)


ただ、

この本にも書かれてますが、

BPD(ボーダーライン パーソナリティ ディスオーダー)と診断を受けた人の9割は、

他に少なくともひとつ、

主要な精神疾患を併せ持っていることが研究により裏付けられてます。


故に、

日本では、

むしろBPDというより、

なんかしらの精神病名を持ち精神科に通院してる

患者がほとんどと言えるわけです。

(BPDの約96%の人は、晩年まで気分障害を抱え、

情動障害を抱えるそうです😨)



さらには、

なんらかの内科疾患を抱えてる人もおおいそうです。


これは特に女性に顕著な特徴らしく、

主に、

慢性頭痛などの痛み、関節炎など。


BPDの人は「痛み」に対して奇異な反応を示すそうです。

また、

BPDの人は、

医療関係者や周りの人に自分の身体の不調を

仰々しく声高に訴えて、依存関係を保とうとする

ことがある。


痛みや、胃腸、神経、性的症状などの様々な身体症状を訴え、

自分は恐ろしい病気にかかっていると信じ込んでいる

人も多い。



確かに、

私もこの界隈で少し見聞した方々の中には、

典型的なボーダータイプの人もいました。



本人は向精神薬の薬害だ後遺症だと言い張るのですが、

どうにもその訴えがメンタル的に異常レベルに

感じる人がいたのは確かです。


もちろん、

そういう人が稀にいるというだけで全員ではないので

誤解なく。


ただ、

この本でも書かれてるように、


ほとんどのBPDの人は精神科通院歴があるわけで、

その中には、

このような特徴を持つ人が明らかに存在するというのは

医学的に専門家が臨床研究から言ってることです。



精神、メンタルって不思議なもので、

本当に体の痛みや不調がそこが原因で出てくるんですよね。


だからこそ、

心療内科なんていうわけわからない診療科ができたわけで(笑)。


この本、

なかなか的確にBPDの人の特徴を説明してます。


BPDって、

減薬しようが断薬しようが治らないんですよ。

逆に投薬治療でも治らない。


ある意味一生もの。


医師でも専門家のカウンセラーでも、

治療、矯正は困難だそう。



素人は関わらないのが賢明です。

必ずやトラブルに巻き込まれますから。


感情の揺れ幅が激しく、

言うこともコロコロ変わりますし、

すごく親しく近づいてきたと思えば、

突然攻撃的になる。

嘘も平気でつく。

見捨てられ不安も強い。

とにかく情緒不安定の塊とも言える。


不思議と女に多いんですよね。

で、

そういう女と関わると大体が男も不幸になる。




母親がBPDというのも辛いですね。

子供も情緒不安定になるのも仕方ない。