ルポ 刑期なき収容
医療観察法という社会防衛体制
筆者はフリージャーナリストの浅野詠子。
「刑期なき収容」ときたら、
もうすぐさま
「精神科病院」ですね！！
と
わかります。
この本の出版は2014年。
ちょうど10年前になります。
この10年で精神科病院への理不尽な長期入院は問題となり、
なるべく短期間入院で社会に戻そうという医療に
見直されてきました。
それでも、
退院するのに引受人や保護者の承諾が必要な場合など、
引き受ける人がいないと、
延々と精神科病院に閉じ込められて長期入院してる
人達も現実には多く存在するようです。
ある意味、社会の闇です。
この本、
「はじめに」でこのように書き出しが始まります。
重装備の病棟がもたらすもの。
この病棟は表通りから見えにくい場所に建ち始めた。
近づくと、ものものしい二重フェンスに固まれて、
刑務所かと思うほどの重装備の構えだ。
心神喪失などの状態で障害、障害致死、殺人、
放火などの事件に及び、
不起訴や無罪、執行猶予になった触法患者だけを強制収容する精神科病棟。
その病棟が、
筆者の住んでる奈良県に2010年建設された。
建設地の奈良県大和郡山市の住民は３万筆もの反対署名を集めたが、
国は予定通り病棟を整備した。
常に満床である。
同様なものが全国30ヵ所の国立、県立などの精神科病棟があり、
その実態を調べようと筆者は取材を始め、
この本を執筆したという次第。
ギャ！！！
本当に驚きました。
私の実家は奈良県なんです。
しかも大和郡山市は私が通学してた高校がある地です。
まさかそこに、
触法精神障害者を入院させる刑務所のような
精神科病棟ができていたとは！
Googleマップを見てみたら、
確かにありました！
大きな精神科専門病院が！！
もちろん市内中心部を外れて山の方ですが、
それでも周辺には普通に住宅街があります。
住民はさぞかし嫌だったことでしょうね。
私が最初に通院した心療内科も、
外観は信州のおしゃれなペンション？！
みたいな素敵な外観の病院でしたが、
周辺には「建設反対！」の看板がいくつも建てられてました。
人は綺麗事を口にしますが、
自分の住んでる家のすぐ近くに精神科病院や心療内科病院が建設予定と聞けば、
ほとんどの人が不快に思うでしょう。
それがしかも、
触法精神病患者専門であり、
外観がものものしい二重フェンスに囲まれて、
刑務所かと思わすような病棟なら尚更です。
この病院に入院してる多くの患者は主に統合失調症と
診断されているそうです。
犯罪を犯し刑法39条により、
不起訴、無罪になった精神障害者が次々とこのての病院に送り込まれていく。
刑務所と違うのは、刑期が決められてないこと。
収容されてるのは患者なのか？障害者なのか？
それとも、
再犯のおそれのある者なのか。
見る人の考え方により、
ガラリと評価が変わってくるのが医療観察法の特徴といえる。
ちなみに、
医療観察法では入院患者一人当たり、
2010年時点で約2200万円の潤沢な公費を投入している。
すごい大金が投じられているんですね。
もちろん国民の税金です。
確かな情報かどうかは知りませんが、
ネット情報によると、
近いうちに佐世保女子高生殺人事件の
徳勝もなみちゃんが世の中に出てくるそうです。
2024年出所予定らしい。
担当精神科医は
「この子を精神科病院から出すのは危険」と言ってるそう。
担当刑事も、
この子と2人でいると「変な汗をかく」と話してる。
本物のサイコパスなんでしょうか？
怖いな、、、、、
私の高校時代にはこの病院が建設されてなくて
よかった、、、、。
やっぱり嫌なもんですよね。
すぐ近くに犯罪者や殺人犯が多く入院してる
ものものしい病院があるなんて。
余談ですが、
精神科病院では、
放火事件を起こした人の治療内省プログラムを
「お七」と呼ぶ。
通り的な暴力的な犯罪を犯した人の治療プログラムを
「ランボー」と呼ぶ。
ふざけてるとしか思えませんね。
子殺しで医療観察法の対象となる母親患者も割といるようです。
時々、
メンタル病んで子供を殺し無理心中をはかった
というニュースを目にします。
その際、
母親が生き残った場合は、
心神喪失で不起訴となりこの手の病院に送られる。
しかし、
精神医療は向精神薬を用いた治療。
治るんですかね？
それが最大の問題であり疑問です。
SNS上やオンラインレベルの集まりでも、
時々、
犯罪歴のある人がいました。
万引きや放火や暴れて逮捕されたレベルですが。
あまりにもアッサリと、
暴れて逮捕されて一晩留置所に入れられた、
なんて、
サクッと普通に言うのでドン引きした記憶があります。
普通に「万引きやめれませーん」と明るく言ってた
人もいたなぁ。
