薬剤性誘発犯罪😱


こんな言葉があるんですねぇ。


確かに、

覚醒剤や大麻が絡んだ犯罪とかあります。


でも、

今回ご紹介する「薬剤性誘発犯罪」の薬剤は

医師が処方する向精神薬により誘発された犯罪です。



「精神鑑定の事件史」犯罪は何を語るのか。

著者:中谷陽二


より。




中谷陽二氏は司法精神医学、精神病理学専攻 医学博士であります。


向精神薬の薬理作用によって起きる犯罪に関心を向けさせたのは

『ニューズウィーク』に1991年に掲載された

「安眠か悪夢か」という記事だそうです。



加害者の57歳女性が老母の顔に8発の銃弾を打ち込んで逮捕された。


駆けつけた警察官を彼女は静かに迎え、

「私は母が憎くて殺したのではありません。母をとても愛しています」と書いたメモを差し出した。


加害者は医師から睡眠薬のハルシオンを処方され続け、

次第に激しやすく、猜疑的になっていた



精神鑑定の結果、

加害者は犯行の際、

中毒状態にあり明瞭な動機も記憶もなく、

意図的な反抗ではないことが明らかになり、

検察側は訴えを取り下げた。



同じニューズウィークの記事で紹介されたもう一つの事件は、




妻の胸を刺して瀕死の重傷を負わせた警察官による犯行。


彼は深夜11時頃に医師から1錠ずつ飲むよう指示されていたハルシオンを2錠服用した。


そして別居中の妻のアパートに車で向かい、ドアを蹴破って男と一緒にいた妻に襲いかかった。

彼に記憶はなかったが殺人未遂で逮捕された。


彼はテレビ番組でハルシオンの副作用について知り、

裁判のやり直しを要求した結果、

再審で無罪となった。


睡眠薬ハルシオンについては、

専門家の間で、不安、攻撃性、健忘などの副作用を重視する意見がある。


他にも、

抗うつ薬を服用中による薬剤誘発犯罪も、とても多く報告されている。




以上はアメリカでの話です。



これ、

日本だとおそらく多少の因果関係が裁判で取り上げられて現実には減刑されてるケースもあるのかもしれないけど、

我々国民にはあまり知られてないことだと思うんです。



加害者が服用していた薬剤が違法薬物の時はメディアもマスコミも大々的に取り上げますが、

処方薬の場合は大きくは問題にあえてしないのではないのでしょうか。

(製薬会社や医療界への忖度ってやつです)


医師により処方された向精神薬が犯罪や自殺の引き金になってると周知したくないのでは?



医療や行政の責任問題にもつながるので。


実際、

アメリカの大手製薬企業は多額のお金を支払ってる。



さらには、

日本国民気質からして、

「犯行の原因、要因を服用していた薬のせいにする」

ということに拒否感や嫌悪感も抱くし

、理解されない。


でも、

医学的にも向精神薬が犯罪を誘発することはアメリカでは認められてるわけですし、

人を殺しても無罪になってたりする。


それまたいかがなものだろうか?とは思いますが。




それにしても、

睡眠薬が不安や攻撃性を引き起こす、って洒落になりませんね。


脳って脱抑制、

抑制が外れるとヤバいことになる。

衝動性や攻撃性が増したり、易怒性が出てきたりする。



そう考えると、

人間の本質っては本来はヤバいものなんですね。

理性でコントロールしてるだけなのかしら。





精神科のクスリは本当に「こころ」に効くのか?


この根本的なことを、

よーく考えることは重要だと思います。


「こころ」「精神」ということを、

自分なりによく考えてみる。哲学的にも。


「クスリ」でコントロールできることなのか?

「クスリ」で心を良くすることはできるのか?


よく精神科医が言うセリフ


「まずはゆっくり頭を休めてあげることが大切です」


休めるって「鎮静させる」ってことです。


一時的な鎮静は確かに意味はあると思います。


ただ、

何年間も延々と「自身の脳を鎮静させる」必要なんてある?


てことも考えたほうがいいかも。






お恥ずかしい話なのですが。


私も向精神薬飲んでる時はおかしかったですね。


デパスとリーゼを飲み始めてからジワジワとおかしくなっていたと、

過ぎ去ってから過去を振り返り気づきました。


当時の渦中には気づきませんでした。

その程度もものなんですが。


感情的になることが多かったように思います。



で、

今なんだかとても温厚になっているのですが、

これはこれで生命力というかパワーが減ってるような微妙な気持ちでもあります😆。