向精神薬の薬害を、

離脱症状や常用量離脱症状など、

離脱症状のみがまるで主な有害事象であるかのように発信してる人も時々います。



これ、とっても不思議。



そういう人は、

向精神薬を服用中、つまりは飲んでる時は絶好調で健康だったということでしょうか?!


だとしたら、

何も減薬断薬などを、

そもそも考える必要ないですよね。


飲みながら健康に暮らせばいいんですから。



薬の副作用、有害事象は通常は服用中に起きるわけです。


向精神薬といっても、

抗精神薬、気分安定薬、抗うつ薬、精神刺激薬、

ベンゾジアゼピン系薬と微妙に薬理作用が違う薬が

存在しますが、

共通する作用は脳に作用するということ。

脳内神経伝達物質を弄る薬です。


向精神薬の副作用って、

とてもここに書ききれないくらいあります。

正式な薬の添付文章を読んでみたらわかりますが。


よく、

離脱症状でアカシジアが現れる!とも聞きます。

確かにそうでしょうが、

通常は向精神薬を服用したら現れる方が多いケースです。


ジストニア、ジスキネジアもそうです。



私が知ってる限りの向精神薬を断薬した人達は、

向精神薬を服用中の有害事象があまりにも酷く、

このまま飲んでいたら、

自分はダメになってしまう、廃人になってしまう、

死んでしまう。

とにかくもう耐えられない。

このままこの薬を飲んで生きていくことは無理!


という崖っぷちに追いつめられたような気持ちになり、

減薬断薬に挑んだような人達ばかりです。



飲んでいて調子いいなら、

何も無理して減薬断薬しよう!なんて考えないでしょう。


どこかで、

向精神薬は良くない、ベンゾは良くないと目にしたから減薬断薬しよう!


という軽い気持ちなら、

仮に減薬して離脱症状が現れたりして、

服用中は絶好調だったのに減薬したら体調不良になった。


そりゃ、元に戻そう。

また元通りに飲んで元気に暮らせる方を選ぶのは当たり前です。


飲んでいて調子良く仕事もできて日常生活を滞りなく暮らせてるなら、

それはそれでいいんじゃない?と私も思います。


現実に、

睡眠薬を飲みながら人生を全うした年寄りだって

いくらでもいるでしょうし。


ま、

認知症になったり、薬が原因で転倒して骨折して

寝たきりになったお年寄りもたくさんいるでしょうが。



向精神薬はとても強い薬です。

添付文書を読めば一目瞭然ですが。

副作用も凄まじい量あります。


そんな強い薬を飲んでいても、

副作用、つまり健康上好ましくない有害事象が

現れない薬に強い人なら、

無理して減薬断薬する必要ないかもしれません。



時々、

ベンゾに多い話ですが、

減薬したら離脱症状が現れたので、

また元に戻した。

時には、倍の量に戻して離脱症状から回復しました。


なんて話も聞きますが、


それって本当の意味での健康の回復と言えるのでしょうか?


単に薬の性質上、

脳を麻痺させて鎮静させてるだけで、

脳を傷つけてるわけです。


これ、

処方薬であるからわかりにくいけど、

向精神薬、ベンゾを覚醒剤、ヘロインとかアルコールとかに言葉を置き換えれば、

その矛盾に気づけるはず。


自分に言い訳して自分を正当化して誤魔化したい人は、

そこに気づけないのかもしれませんが。







離脱症状は確かに辛いです。


でも、

何故そのような症状が出るのか?

その症状が出ることは悪いことなのか?


離脱症状が出て不調になり寝込むことは不健康で、

薬を倍増したり元に戻して、

離脱症状が消えることが回復することなのか?

健康と言えるのか?




逆に、

個人的には、

ずっーと向精神薬を飲み続けることを選択できる人って

勇気あるし強いな、と尊敬いたします。


自分にはとてもできない怖いことだから。