岩波明の著書「天才と発達障害」より。



マインド・ワンダリングとADHD。



マインド・ワンダリングとは、

現在行っている課題や活動から注意がそれて、

無関係な事柄についての思考が生起する現象のことを指す。



例えば、

学校の授業中、全然違うことを考えてる。

「心ここにあらず」みたいな状態になる。



こうした心理状態になることは誰でも心当たりが

あるのではないか?


だが、

この当たり前と思われてたことが、

最近になって重要な精神現象として見直されてきてるそうです。



そして最近では、


マインド・ワンダリングはうつ病や躁うつ病気といった

気分障害、強迫性障害、ADHDといった精神疾患と関連が大きいという報告が増えてるそうです。


精神疾患の中で、

とりわけマインド・ワンダリングと関連が大きいのは

ADHD


ADHDは「不注意」と「多動・衝動性」を主要とする発達障害。


「不注意」の症状としては、


注意集中ができない。

注意の持続に問題がある。

外部からの刺激により注意がそらされる。


などがある。



児童期においては忘れ物や物をなくすことが多い。

成人になってからは、

ケアレスミスが多かったり同じ間違いを繰り返したりしやすい。



ADHDの思考様式は

「常に頭が働いていて、頭の中が考え事でいっぱい」

「同時に複数の思考が浮かび制御できない」


これらの現象はマインド・ワンダリングと一致する面が大きい。








はぁー、

なんか普通だと思うんですけどねぇ。



少なくとも、

向精神薬を投与してコントロールするような事柄なんでしょうか?



ちなみに登山用語にリンデワンデリングという

言葉があります。


これは、

ドイツ語Ringwanderung。



吹雪,濃霧などのため方向感覚を失い,

無意識のうちに同心円を描くように同一地点をさまよい歩くこと。

とくに広い尾根,高原など平たんな地形でこの状態になりやすく,疲労のために遭難の原因ともなる。



濃霧や吹雪になると、

方向がわからなくなり同じ場所をグルグル歩く!

ということが起きる。



マインド・ワンダリングって、

脳の中がそんな感じになるってことかしら?




しかし、

人の脳の状態や特質って、

いくらでもビョーキにできますね!!