精神科医の春日武彦氏の著書より。

*あえて「躁うつ病」という過去の病名を使ってます。



有吉佐和子も、

アルコールとベンゾジアゼピン系薬に

ハマってたようです。

恐ろしや。


作家の有吉佐和子は躁うつ病だった。


わたしは知りませんでした。
びっくり!

「華岡青洲の妻」や「恍惚の人」は
若い頃読みました。

有吉佐和子は昭和59年に享年53歳で
亡くなってます。

多くの人が有吉佐和子の異常に気付いたのは、
「笑っていいとも」に出演した時。

この番組のテレフォン・ショッキングに
出た有吉佐和子は、
普通なら15分前後の出演時間を無視して、
延々と40分余りを1人で喋りまくった。

時間が来ても帰らない。
司会のタモリが書く伝言メモも破り捨てる。

言いたい放題。
したい放題の番組ジャックぶりに

皆、異様さを感じたそうです。


そんな怖い放送があったんですね。
もちろん知りませんでした。


有吉佐和子の躁状態が目立ち始めたのは、
彼女が47歳の頃だったようです。


新聞の連載も途中で中断。
「うつ」になって書き進めなくなってしまったから。

その後
躁転した彼女の奇行ぶりは、
文壇でも話題になっていきました。

とにかく、
エキセントリックだったと担当編集者も
言ってたようです。

そして、
彼女の奇行は、
酒と睡眠薬でますます拍車がかけられていく。


出ました!

やはり
アルコールとベンゾジアゼピン系薬がお決まりのように入ってたんですね。


もちろん
アルコールとベンゾが入れば、
誰もが躁うつ病になるわけではありません。



むしろ

レアケースです。

本人の根本的にもってた気質は大きく影響すると

春日武彦氏も書いてます。


有吉佐和子は
昭和59年8月。
就寝中に突然死去しました。

享年53歳。

自殺説もありましたが、
変死扱いで行政解剖もされて自殺は
否定されてます。

原因不詳の急死ということになったらしいです。


死を目前にした躁状態の時も、
彼女は小説を書いてました。

だが、
ベストセラー作家の新作長編にも
かかわらず、
2つの大手出版社が刊行を拒否しました。


日の目を見ずに終わったこの作品の
タイトルは

「女王陛下、万歳!」

春日武彦氏は、
内容を読んだことがあるようで、

とても読めるシロモノではなく、
いかにも躁病の人が書きそうな話だと
感じたそうです。
とてもノーマルな精神状態で書かれたとは思えない、

と言ってます。



有吉佐和子は就寝中に急死

アルコールにベンゾジアゼピン系薬に、
他にも治療で向精神薬を服薬してた
のかもしれません。

薬物中毒死だったのでしょうか。


ところで、
過去にもわたしは、

文章に精神状態は出る!

という記事を書きました。

精神病の人が書いた文章はわかる。
文章に出る。

という記事です。

まぁ、
そんなことわたしが書くまでもなく、
精神科医でも専門の人でも、
誰でも知ってることですが。


強迫性の強い人の文章も内容も
すぐにわかります。

日の目を見ずに埋もれた、
有吉佐和子の作品、

怖いもの読みたさで、
読んでみたい気もします。




本物の精神病の人の文章は鬼気迫るものがあり、

普通の人は恐怖や怖さを感じるはず。


ヤバイですよ。


メンタルが不安定な人なら、

引きずられますから避けた方が吉です。


まだ、

絵画の方が芸術的でよろしいかと思います。