今度の水曜日6日は、キリスト教では「灰の水曜日」という儀式の日です。
「灰の水曜日」は、復活祭から遡って46日前の水曜日で、この日には回心の印として額に灰をつける儀式を行います。
この日からを「四旬節」といい、復活祭を迎えるの前の40日の準備期間とし、古くは復活祭に洗礼を受ける習慣があり、その準備期間、お勉強期間でした。信者となった人は、この期間に信仰心を見直すときとしていました。
その始まりの日が、灰の水曜日だったのです。
灰の水曜日には、前年の「枝の主日」に教会から頂いた枝(シュロの枝)を前の日曜日(今年は今日)にお返しし、それを焼いた灰を使います。
また、キリスト教では生まれながらに人は罪を持っているとする「原罪」という考えがあり、洗礼によって赦される教義がありますが、洗礼を受けた後に犯した罪は、聖職者に告解(懺悔)することで神様に赦されるという儀礼があります。
この告解はクリスマスと、復活祭の前には行う義務があります。
子供の頃には、教会学校で決められた日に全員告解していたのですが、さして罪を犯した意識のない私は、毎度告解で告白する内容を一生懸命探していました。成人してからも、心正しくありたいと努めてきたことに自負して、告解をしていません。これは大変な傲慢ですね。
今年は、告解をしなければいけませんね。
「CHIPHER」という漫画の中で、額に灰をつけた人たちを見て、「こんなにも赦されたいと思う人がいるんだねぇ~」と言うシーンが大変印象的だったのを、よく覚えています。
灰の水曜日に回心して額に灰を頂き、40日間「四旬節」で信仰心を見直し、罪を告解して佳きキリスト者となって、復活祭を迎える。
灰の水曜日は、その始まりの大切な儀式の日です。
私の教会では、朝3回、またお昼と夕方6:00の平日の通常のごミサの中で、灰の塗布式が行われます。