今晩BSで、映画『めぐり逢い』があります。
原題「An Affair to Remember」
この映画、好きなんですよね。
なんだろう? 結構以前から好きな映画でした。
ストーリーは、今日番組をご覧になる方のお邪魔にならないよう遠慮致しますが・・・
人生の歯車がどこでどう違ってしまったのか・・・ 或いは、出会うべくして出会ったのか・・・
恋をしてはいけない二人がめぐり逢ってしまい、ハッピーエンドに至るまでに二人が支払った代償は、大きかったと思う。
本当にハッピーエンドとも言えないような・・・
切ない映画です。切ないのに好きだった、この映画。
映像・・・ いえ、描写が美しいんですよね。船の中でのラブシーンの描き方。船の乗客たちから注目される二人の動揺ぶり。寄港した島のお祖母様を訪ねたときのお祈りのシーン。
デボラ・カー演じるテリーの感情表現。
総てが魅力的で、ストーリーを考えれば決してよいとは言えないのに、10代の頃から好きな映画でした。
ケーリー・グラントの媚びない雰囲気、毅然とした態度。この時代の俳優たちに共通する、甘さがあるけれどキチンとした紳士的なところが、好き。
グレタ・ガルボの再来として売り出されたデボラ・カーも、美しい。でも、どこか感情を感じない表情が、私は魅力を感じませんでした。
この映画を見て、ピンク シャンパンを飲んでみたいと思ったものでした。
何もかもが美しく、そして切ないこの映画。きっと見たら胸が詰まるだろうな。