昭和天皇の侍従を務めた小倉庫次氏の日記が発見され、明日発売の「文芸春秋」に公開されると今日の新聞やニュースで話題になっているので、ご存知の方が多いとおもいますが、私もその発売を心待ちにしている一人です。


私は昭和天皇が好きです。


私にはおじいちゃま世代の昭和様は、親しみを持てる大好きなおじいちゃまでした。

世間では戦争の思い出が昭和天皇に重なって、ご在位中は多くの批判や中傷もあったように思います。けれどもしもっと多くの人に昭和様の人間的な部分が知られたら、昭和様を好きだと感じる人は多いのではないかと、ほんの幾つか漏れ伝わってくるエピソードからもそう思っていました。

ご崩御の後、相次いでお傍近く仕えた方たちの記録が公開されていますが、昭和天皇ご在位中の最も大きな出来事であった戦争について、その記録では総じて、戦争に消極的で、大変憂慮されていたことが伺えます。昭和天皇ほど開戦に反対し、戦争に負けることを懸念し、日本国民の犠牲を憂い、少しでも優位な形での早い終戦を望んだお方はいなかったでしょう。


今回の小倉庫次氏侍従長は、ノモンハン事件という憂慮すべき事態が発生した頃から、終戦直前までを陛下にお仕えし、昭和様が戦争に対してご心境を吐露なさったことや、戦時におけるご自身の意識をお話なさったことが記録されているようです。

大変興味深いものであり、明日の「文芸春秋」の発売が心待ちにされます。



私は現在、お仕事の合間に調べているあるテーマがあります。

遥か戦後の生まれで、戦争には全く無縁に育ちましたが、親の世代は戦争を経験し、特に母の兄などは中学生で、一期上の先輩までが出征していますので、伯父は日々私に戦争体験を語ってくれました。私もまるで戦争を体験したかのように話しをしてしまうことがあり、ときどき聞き手の方が私の生まれた時代を錯覚してしまいます(笑)

日本の歴史においても、あの戦争の時代はまだまだ過去として忘却し難いリアルな出来事として、60年を経た今日も存在しています。

なぜ日本は戦争という方向に突入していったのか・・・

その背景でどのような動きが展開されていたのか・・・

遠くない将来、公にできるような調査ができますよう尽力したいと思っています。


一昨日のBlog記事で、英国首相ウィンストン・チャーチルについて書きましたが、私は歴史が好きです。歴史は過去の過ぎ去った出来事ですが、人の経験、起こる事象から、時代は違えど学べるものは大いにあります。

私の伯父がよく口にしたことですが、起こった出来事は一つでも、それを解釈する時代、人、思想によって伝わり方は様々であったり、また評価も様々です。

物事をどのように捉え、どのように解釈していくかで、その効果は大きく変わります。

歴史から得るものは大いにありますが、でも、単純に歴史は面白い! ワクワクします。