St. Valentine's Dayの必須アイテム、チョコレートですが・・・


以前小説『アンジェリク』の中で、ルイ王朝時代、王妃テレジアが実家から秘かにチョコレートの処方をフランスに持ち込み、初期は変人扱いされることを恐れて隠れて飲んでいたことや、プレイボーイとして有名なドン・ファンは、チョコレートで女性を口説いていたと聞いたことがあります。


チョコレートの原材料カカオは、紀元前2000年頃には栽培が始まっていたようで、15世紀頃には原産地南アフリカでも高価な品とされていたようです。

コロンブスの新大陸発見でヨーロッパ人がカカオと出会い、スペイン遠征で手に入り易くなったようですが、最初はスペインのみで普及しました。




初期のチョコレートは現在のような固形ではなく、飲み物でした。


フランス国王ルイ13世のアンヌ王妃が結婚の際持参したのが、最初にフランスにチョコレートをもたらしたときのようです。

次のルイ14世のお妃マリア・テレジアはチョコレート好きのスペイン王女で、チョコレートを作るための従者を従えてお嫁入りしたので、フランスに一気にチョコレートが広まるきっかけになりました。

小説などの記述によると、香辛料の効いた、スパイシーな飲み物だったようです。

19世紀に入ってチョコレートは固形化され、苦味が徐々に取り除かれ、イギリスで一般販売されるようになり、現在に至るようです。