子供の頃、ミイラが大好きでしたラブラブ(←ここでハートマークつけるかな!?

科学博物館が大好きで、たいていは動物園などを好む年頃に、母がお弁当をつくって下さり、ランチボックスを提げてお手々つないで出掛けても、入り口近くのT字路のところで立ち止まるのです・・・あし


母は察して「どちらに行きたいの?」と聞いてくれます。


かがくはくぶつかんがいい・・・音譜

と答えていました。


そうやって飽きもせずまいっしゅう科学博物館に通っていました走る人


入ってすぐ展示されている恐竜の骨を見上げ、

私のお気に入りは1階の恐竜と、6階のミイラでした。


考えてみれば母はよく付き合ってくれました。


毎週、毎週同じ恐竜とミイラを見て歓喜し、タローとジロー、ハチ公などの剥製にはあまり興味を示さず、恐竜とミイラだけに目を輝かしている女の子でした。


ところが小学校2年生のとき、それが一変したのです。


小田急デパートで、有難くも「ミイラ展」が開催され、科学博物館などは比ではない数体のミイラが展示され、それはそれはワクワクするような企画展があり、電車の車内吊りや、デパートエレベーター内の予告案内を見てワクワクしていたのですが、開催が始まり、いざ12階の会場に向かうと、入場前に外から見えた一体のミイラが妙に生めかしく、座った姿勢のその足から、血管のようなものが見えたのが気持ち悪くて中に入るのを止めました。

あれだけ楽しみにしていたミイラ展だったのに、行くのをやめてしまったんです。


それが私のミイラとの決別になりました。


それから一転してミイラが苦手となり、夜寝室の電気を消せばそこにミイラがいるのではないか・・・オバケ

お風呂に入って目を瞑って洗顔したら、目を開けると目の前にミイラがいるんじゃないか・・・ドクロ

と想像してしまって、視界が暗くなることも怖かったんです。


夜眠るときに電気が消せなくなりました。


3年生くらいのとき、伯父が言いました。

「考古学者たちは一生かけてミイラを発見しようと発掘をしているのに、あなたがここで簡単にミイラを見付けたらそれは凄いことです

こんなところにミイラは来ませんよ」


この一言でミイラの呪縛が解かれ、恐怖はすーっと消えたのですが、本当に苦手になってしまって、それ以前との豹変ぶりに、今振り返っても自分でも驚きます。


6年生の遠足で科学博物館に行ったときにも、私は近くの男子を捕まえて腕につかまって歩き、目を伏せて、展示物を見ませんでした。


考古学が好きなのでTVでもミイラとご縁が切れず、目を逸らしたり意識を殺して映像を見ていましたが、この18日まで上野の国立科学博物館で開催されている「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」のチケットを昨年頂いたのをきっかけに、久々に対面してみようかと思っていました。

従妹を誘い、一緒に行く予定だったのですがなかなかお互いのスケジュールが合わず、ようやく行こうと思った今日、チケットを取り出して・・・んっはてなマーク


はははっあせる会期はまだ終了していませんが、チケットの期限は切れていましたロケット


つくづくご縁のなさに苦笑し、私のミイラ克服はもう少し先になりそうです。