いじめ:「オレンジリボン」で撲滅へ 千葉の中学生が発案



千葉県市川市の南行徳中学校(菅澤龍之助校長、667人)で11日、いじめ撲滅を目指してオレンジ色のリボンを胸につける「オレンジリボンキャンペーン」が始まった。いじめをなくす意識を高めようと生徒たちがアイデアを出した。

 

同校ではこの日、生徒会が放課後にリボンを配った。生徒たちは「いじめに反対し、いじめをなくすことに積極的に参加、協力することを誓約致します」と書かれた誓約書にサインしてリボンを受け取った。

 

キャンペーンは、菅澤校長が「いじめをなくす手だてを考えよう」と呼び掛けたのがきっかけ。生徒会で話し合い、北朝鮮による拉致被害者支援のブルーリボンにヒントを得て考えついた。色は「暖かく紺色の制服に映える」とオレンジにした。

 

生徒会長の2年、町直也さん(14)は「(誓約書との交換制にしたのは)自覚を持って付けてほしいから」と説明する。この日だけで、150人に行き渡ったという。1年の梅原早姫さん(12)は「いじめられている人に安心してほしい」と話していた。

 

生徒たちの熱気を見守る一方で、教師の中には、リボンを付けることに抵抗を感じる生徒に影響を与えないかと心配する声もある。菅澤校長は「むしろリボンを付けない子に目を向けないといけない」と話していた。

 

同市立妙典中学校も先月から同様の試みを始めている。【中川聡子】


毎日新聞 2006年12月11日 20時53分 (最終更新時間 12月11日 21時53分)



知ってましたか!?

いじめを撲滅するための、オレンジリボンというのがあるそうです。


千葉県の中学校で、生徒たちが考え、自主的に行動を始めているようです。

ニュースの中のインタビュー記事では、誓約書との交換制なので、まだリボンをつける自信のない生徒もいるそうです。

ですがこれが全国レベルで広まって、胸につけるのが当たり前のようになったら、だんだんと垣根が低くなり、多くの学生たちの胸のオレンジリボンが、いじめることへの抵抗感につながっていくのではないかと、期待を感じました。