ヨーロッパにいる友人からの話題です。


アメリカのホテル王の娘パリス・ヒルトンが、2月15日にオーストリアのウィーンで開かれる伝統のウィーン・オペラ舞踏会に、建設・不動産王で社交界の名士、リチャード・ルグナー氏による招待で参加するそうでう。
パリスが両親と3人の友人と共に、ウィーン入りすると公表されていますが、普通ならば「あぁ、そう」で終わるこの話題には、おまけがありました。


パリスはこの舞踏会に出席することで100万ドル(1億2000万円)近くを手にするらしいのですクラッカー

オペラ座の踏会は大変有名な舞踏会で、ウィーンで年間300余り開かれる舞踏会の中でも『舞踏会の中の舞踏会』と言われ、入場料はシングルが215ユーロ(約3万4000円)、特別席になると1万6000ユーロ(約250万円)もします。

今までにも会場にファラ・フォーセットを見掛けたことがありますし、ルグナー氏は毎年、同舞踏会への同伴者としてセレブを招待しており、これまでにフェイ・ダナウェイ、ソフィア・ローレンらが選ばれたそうです。

「パリスは舞踏会の非常にいい宣伝になる」とルグナー夫人も語っているようなので、出席にとりわけ驚く必要はないのかもしれませんが・・・


ここにパリスの写真を掲載しようと思って、ビックリロケット

あの弾けぶりで伝統ある舞踏会に出席しちゃって、大丈夫なのかしら!? さすがにパリスもあの舞踏会ならマトモに振舞うかしらねぇ。


日本には馴染みの少ないウィーンの舞踏会なので、パリスの出席と言われても今ひとつピンと来ないかもしれません。



ウィーン国立歌劇場


オーストリアでは、職業の組合毎に舞踏会を開く習慣があり、ウィーンだけで、一年に300以上の舞踏会が開かれます。中でもオペラ座舞踏会は、オーストリア大統領も臨席する最高峰の舞踏会で、『舞踏会の中の舞踏会』と言われています。




正式には「ウィーン国立歌劇場」と呼ばれ、元々は皇室王室付属宮廷歌劇場として19世紀に建設され、マーラーや、リヒャルト・ストラウス、近年ではカラヤンなどが音楽監督を務めた、世界屈指のオペラ座です。

ここが一夜だけ、舞踏会会場となります。





初めて舞踏会に出席することを「デビュタント」と言いますが、ヨーロッパの社交界では16歳で社交界デビューすることができ、初めての舞踏会では真っ白なドレスを着ます。

中でもこのオペラ座の舞踏会のデビュタントは格式があり、人気も高く、高い基準を満たした女性だけがこの舞踏会でデビュタントを飾ることができます。


デビュタントでは、19世紀風の真っ白なドレスに、小さな王冠を載せて髪を結い上げます。



男性にエスコートされて、中央のホールで初めてのワルツのステップを踏む姿は、全出席者から一身に注目され、祝福されます。このワルツは通常とは逆回りに踊るのが慣わしで、特別な練習を要します。



それは美しく、華やかな一夜です。