お花は大好きですが、一つの花にこれだけ掘り下げて調べたのは初めてだと思います。
スノードロップの奥深さに魅了されながら、一部分ではなく、是非全部お話したかったので、幾つかに分けましたが、今日で最後になります。
「きっと実物を見たら、ニコっとして連れて帰りたくなりますよ☆」と言われましたけれど、なんか本当にそんな感じ
英国では「2月の美しい少女」とも呼ぶそうで。
和名の「雪の花」はドイツ語の「シュネーブルーメ(雪の花)」を和訳したものですね。
スノードロップは春の最も早い先ぶれをなす花の一つで、雪がとけてしまう前に咲く事もあるという花。
イギリスの花暦では「1月の花」で、カトリック国では2月2日の聖燭祭に咲く事から「2月の妖精」(February Fairy Maids)とも呼ばれています。
日本語では「聖燭祭」と呼ばれるCandlemasは、元々「聖母マリアの清めの日」という、聖母マリアが天使ガブリエルから受胎告知を受けたことを祝う日でした。
この日にキャンドルを灯すという習慣は初めの頃はなかったようですが、いつの頃からか、ロウソクに火をつけて行列する「キャンドルサービス」を行うようになり、聖燭祭(キャンドルマス)と呼ばれるようになったといわれています。
また、日本のカトリックカレンダーでは、1月初めの「主のご公現」でクリスマス・シーズンが終わりますが、多くのカトリック国では、毎年2月2日に行われるこの行事をもってクリスマス・シーズンの終わりを告げることが多いようです。
スノードロップには美しい伝説と、悲しい伝説、正反対の意味の花言葉がありました。
物事の多くには表裏一体、相反する意味合いを備えたものがあり、私自身、よく、相反する二つの思いに、判断に悩むことがあります。ときどき、自分は二重人格か(笑)と思うことがありますが、そんな自分への慰めにもなりました。
物事は一方だけではなく、他方から見、考えてこそ、真の姿が見え、本当に自分の心に入っていくものだということを、改めて感じました。
もしまたどこかでスノードロップの伝説に出会ったなら、ご紹介したいと思います。