X'mas ③ リース
~クリスマス重要アイテムに秘められた意味~
我が家でも待降節を迎えると、お玄関のドアと、外から一番目立つ壁に、大っきなリースを付けています。
お庭にヒイラギの木があるのを幸いに、手に傷を一杯作りながらその枝でリースを毎年作るのですが、段々木が痩せてしまったので、ここ7年くらいはお玄関のリースは購入したものを使っています。
お部屋にもリースを飾り、ツリーと共にクリスマスの重要アイテムになっていますが、リースにこめられた意味をご存知ですか?
ヒイラギは毎年私の手に切り傷を一杯作ってしまうように(苦笑)、トゲトゲが一杯あります。
これはキリストが十字架に架けられた時に被せられた冠に使われた葉っぱなんですね。
ここに挙げた絵画は、エル・グレコの「十字架を抱くキリスト」ですが、今日私たちが絵画などで知ることができる<茨の冠>は、葉っぱなどなく、枝の部分だけの、トゲトゲした植物を使っているように見えます。
そのトゲは、キリストの受難を表しているとされています。
クリスマスはイエス・キリストの降誕を喜ぶときですが、キリストは私たちの救い主としてお生まれになり、私たちの罪を一身に背負って天に召される為にこの世に誕生なさったことを忘れないように、このような習慣が生まれたのではないでしょうか。
洋の東西を問わず、ヒイラギには魔除けの力があるとされ、悪いものがこないようにと玄関のドアに飾ることが慣わしになったといわれています。
日本では節分のときにやはり魔よけで玄関などに飾る習慣がありますよね。
このヒイラギ、実はクリスマス・ツリーに使われることもあるのです。