向井さん代理出産 東京・品川区長が抗告

 タレントの向井亜紀さん(41)と元プロレスラーの高田延彦さん(44)夫妻が米国女性に代理出産を依頼して生まれた双子の男児(2)の出生届を受理するよう命じた東京高裁決定(9月29日)に対し、東京都品川区長は10日、決定を不服として高裁に許可抗告の手続きを取った。高裁が抗告を許可すれば、最高裁で審理される。
 国は「出産した女性を母親とする」との法解釈に基づき、代理出産で生まれた子の出生届を受理しない立場を取り、区に抗告するよう求めていた。会見した向井さん夫妻は「子供の福祉を優先して、子供が幸せになれる判断を最高裁に望みたい」と訴えた。
 許可抗告は、通常は不服申し立てが出来ない高裁決定について最高裁での審理を求める例外的な手続き。判例違反や法令解釈上の重要な問題を含むと高裁が認めれば、抗告許可の決定を出す。
 双子の男児は体外受精により米国人の代理母が03年11月に出産。出生届を受理されなかった向井さん夫妻は家事審判を申し立て、東京家裁は昨年11月に却下したが、夫妻側の抗告を受けた高裁は「夫妻に養育されることが最も双子の福祉にかなう」などと判断した。【高倉友彰】

(毎日新聞) - 10月11日





子供を身ごもることができなくなってしまった女性が、医学の発展により自分のDNAを持つ子供を持てるようになったのは、どんなに素晴らしいことでしょうか。

日本の産婦人科倫理では、体外受精は容認されていますが、子宮を失った女性には、子供を持つチャンスはありません。

是非向井亜紀さんの要望が認められればと願いますが、戸籍受理の定める範囲のみならず、日本の産婦人科学界の規定にも反するとなれば、向井亜紀さんが戸籍上の母親と認定されるには大きなハードルが立ちはだかっているのを感じます。


裁判制度でいうならば、高裁の判決はよほどのことがない限り覆りませんが、最高裁でどのような判決が出るかによって、戸籍法のみならず、産婦人科倫理にも大きく影響を及ぼすことなので、充分審議が尽くされることでしょう。



向井さんの顔色が悪く見えたのは気のせいでしょうか? なんか体調が優れないように見えたのですが・・・