私の好きな映画の一つに、『ワーキングガール』という映画があります。1988年のアメリカ映画で、ハリソン・フォード、メラニーグリフィス、シガニー・ウィーバーが出演していました。
<あらすじ>
メラニー・グリフィス扮するテスは、意欲はあるもののなかなか仕事に恵まれず、セクハラにも泣き寝入りしないけれど、仕事のチャンスは掴めない。テスは仕事を終えてからも学校に通い、勉強して仕事でチャンスを掴みたいと懸命に頑張っている。
異動で出会った女性上司キャサリン(メラニー・グリフィス)は理想的な上司で、秘書であるテスにもアイディアを求め、能力に対しては正当に評価すると言ってくれる。ところがキャサリンが恋人との休暇で骨折したことから、留守中にテスは彼女の自宅のPCで、自分の企画が盗用されようとしていることを知る。一転、テスは反撃に出る。
自分のアイディアを提携者のジャック(ハリソン・フォード)と進め、企画を推し進めていく。機転と懸命さで成功を掴むかに見えた寸前、キャサリンに露見し、交渉相手にテスが一秘書に過ぎないことを告げられてしまう。
総てを失ったかに見えるテスなのですが・・・、運命の女神は力のある者には微笑むのです。
私がこの映画を好きになったのは、テスが自分の荷物をまとめて退職する際、交渉相手の社長にアイディアの経緯を聞かれるシーンがあります。それに即答して意見を述べるテスに社長は耳を傾け、テスを登用します。
これぞアメリカ! いつ発表されたかより、誰が考案したかが重視されるアメリカをよく象徴した映画でもありました。
サクセス・ストーリーであり、仕事で凹んだときにはこの映画を見るという友人もいました。
元気をもらえる一作です。
仕事をする女性の中にはなりふり構わない女性が少なくありませんが、やはり仕事もでき、女性らしく綺麗にお化粧してヘアスタイルにも気を遣い、ちょっぴりエレガントである方が私は好きです。仕事が忙しいからとギスギスしてしまうのは虚しい。
男性社会の中であっても、女性であることは忘れたくないですよね。
この映画のテスはそれを気付かせてくれます。
高校生の頃、同じくキャリアに生きようとしていたお友達と、ハイヒールをカツカツと響かせて歩くかっこいい女性でありたいと話したものです。現実は足が痛いのであまりハイヒールは履きませんけれど・・・ この映画を見る度、またお洒落しよ!って思いますね(o^-')b
いつも素敵にお仕事できる女性でいたいものですが、この映画の中で気になるのがもう一点、ビジネス鞄を持たないテスにジャックがプレゼントする鞄があります。
Schlesinger社の「115」
シュレジンジャー社の「115」というモデルで、色は黒と茶の二色があります。
シュレジンジャー社は1919年にフィラデルフィアで設立された会社で、アメリカを始め世界各国のトップ・ビジネスマンに愛用される、老舗ブランドです。素材は最高級のベルティングレザーを使用した手作りです。
ステアハイドレザーは植物タンニンでなめしオイルで浸け込んで加工したもので、非常に丈夫で工業用ミシンのベルトなどに使われたことからこう呼ばれました。
この映画で知ったこの鞄を、私もいつか持ちたいとずっと思っています。ジャックみたいな素敵な男性からプレゼントされたら、素敵ですよね。