昨日朝、貝殻島付近にて日本のカニ漁船がロシア国境警備隊から銃撃を受け、一人死亡。その後拿捕された事件には大変驚きました。
そういえばかつては「日露さけます交渉」というのが外交上の重要交渉としてありましたが、1977年以降行われていませんでしたね。
上地図の赤い文字が日本が領土と主張する領域で、黒字がロシア領土と日本が認識している領域です。今回現場となった貝殻島は、日本側の認識では通常の漁業ですが、北方領土をロシアの領土と認識するロシア側からは違法操業に当たり発砲したとのこと。
改めて先の大戦のことに振り返らねばなりません。
日本とロシアは戦闘行為は停止していますが、国際法上は、「平和条約」を結んでいないので戦争は終結していません。日露が平和条約を締結するにはこの北方領土問題が大きな障壁となっています。
今回の事件は戦後処理がまだ終了していないが故の不幸な出来事で、怒りに振り上げた拳を降ろす場所がありません。
お亡くなりになりました乗組員の方には心よりお悔やみを申し上げます。
