前回より続き
8. Glory Of Love
Billy Hill 作曲のスタンダードナンバー
この曲はステレオとモノラルで全く違うテイクを収録した
ただしどちらもモノラルミックス(ややこしい)
ステレオでは山崎ゆみ子さんがピアノでバッキング、モノラルでは私がギターでバッキングし、それをどちらもモノラルミックスし収録したのだ(ややこしい)
録ったものに78回転SP盤(しかも蓄音機!)から録音したスクラッチノイズを被せ、戦前の雰囲気を狙ってみた
SP盤のノイズは、札幌にあったハンバーガーリサ(現在は営業を終了している)で録らせてもらい、ループ化した
CDではほとんど聴こえないと思うのだが、裏でハンバーガーを焼いているノイズも入っている(笑
ハンバーガーリサのオーナー、山田創さんには他の曲でもアドバイスをいただき、大変お世話になった
ありがとうございました
9. Bring It On Home To Me
Sam Cooke のこちらも大変有名なスタンダードナンバー
以前制作したエイイチロウのアルバムに収録した曲でもある
できる限りシンプルにアレンジし、私もボーカルを入れて仕上げた
私のボーカルで曲を台無しにしたのではないかと今でも思っている(笑
10. Kokomo Blues
戦前のブルースマン、Kokomo Arnold 作曲
レコーディングで邪魔をしたり歌ったりしているココモさんとはなんら関係はない曲
Kokomoは地名でもあり人名でもあるようだ(元々ココモさんはBeach BoysのKokomoという曲名からとった名前だ)
イントロはMuddy Waters、そこからロカビリー風のアレンジにつなげてやってみた
とても楽しんでレコーディングした曲だ
11. I've Just Seen A Face
ビートルズの曲でオリジナルはカントリー風の軽快な曲
原曲とは正反対の方向で、暗い印象のアレンジにしてみた(Holly Coleのアレンジも参考にしている)
イメージはビートルズのアルバム"Revolver"に収録されたらどうなるか?という感じでやってみた
ギターソロは逆回転で、Mihaluさんに逆に譜面を起こしてピアノで弾いてもらったものをギターで弾き直して録った
モノラルではボーカルがダブルトラックになっているが、これはADT(アーティフィシャルダブルトラッキング)といって、録音されたトラックの原音をわずかにずらしてミックスしたもので、ビートルズがアルバム"Revolver"以降多用したものだ
12. Interlude
アルバム唯一のオリジナル曲で、ステレオアルバムとモノラルアルバムのつなぎとして収録してみた
Mihaluさんのピアノ即興にココモさんの歌を入れて、ところどころハモリも入れてみた
ちょうどココモさんの声はBbの音程で、ちょっと大きな声を出すとCかDになるのでピッタリはまるのだ(笑
13. He's Got The Whole World In His Hands
アルバム最後にステレオのみで収録したゴスペルの名曲
ハモンドオルガンと歌だけのシンプルなアレンジにした(バックコーラスなど入れようかとも思ったが、シンプルにしたのは正解だと思っている)
オルガンの音作りはハンバーガーリサの山田さん、奏法についてはオルガンプレイヤーの鈴木慈さんがそれぞれアドバイスしてくださった
ハンバーガーリサには’50年代製のハモンドオルガンとレスリースピーカーの実機があり、それを使ってとても詳しくご教授いただいた
完成したこの曲を聴かれて一笑に付されるかもしれないが、そこは実力不足ということでご容赦いただきたい
以上で収録曲の簡単な解説としておく
今回ステレオとモノラルを収めたのは、やはり’50~'60年代のレコードや音源が私もMihaluさんも好きだからだ
かつてJune Christy の "Something Cool"がステレオ盤はモノラル盤の数年後に新録されて発売されたように、またはビートルズのステレオとモノラルではミックスが全く違ったりというようなことをこのアルバムでは楽しんで作業してみた
時間のある奇特な方はこのアルバムのあちこちにあるステレオとモノラルの違いも楽しんでもらえたらとても嬉しい(笑

