コロナ渦でのアメリカントレーラーの状況変化について | MAROYAのブログ

コロナ渦でのアメリカントレーラーの状況変化について

 

今日は、コロナ渦でのトレーラー輸入事情を書きたいと思います。
 

ニュージーランドのFUTURAトレーラーは比較的影響は少ないものの、アメリカから輸入するトレーラーは大変大きな影響が出ております。
以下は、主にアメリカからのトレーラー輸入についての記事です。

新型コロナウイルスが世界中に広がってからほぼ1年が経ち、中でもアメリカからのトレーラー輸入には様々な影響が出ています。

 

①価格上昇
 a.現在、アメリカで販売されるトレーラーの価格が1年前より大幅に値上がりしております。

 主な要因:

  ・ソーシャルディスタンスの確保やテレワーク等による工場の生産スピードの低下(それにより、効率ダウンによる生産コストの上昇、および、供給力の低下⇒それでも需要があるので値上がり傾向に)

  ・金属価格相場の上昇

  ・人件費や輸送コスト等の上昇、コロナによる失業者も多く出ていますが、トレーラー製造業は人手不足の様です。

  ⇒印象としては、既に1年前の20%アップくらいの価格になっています。

 

 b.為替レートも値上がり方向です。

  とはいえ、この1年は円高傾向が続いていたので、現在は1年前の水準に戻ったくらいの印象。

  バイデン大統領になってから円安傾向ですが、特に直近数週間はグングンと円安に。

  ワクチンの見通しからアメリカ経済が持ち直す予感があるとかなんとか…このまま円安傾向が続けば1年前の水準を超えて値上がりする予感です。

 

 c.輸入運賃の上昇

  来週あたりに当店に到着するコンテナ便の分から、輸送費の値上がりが通知されています。

 

これらを総合すると、最低でも2割の価格上昇となる見込みです。

悪条件が揃うと3~4割の上昇もあり得ます。

 

②納期の長期化

 ビックリするほど納期がかかります。

 主な要因:(推測含む)

  ・工場の一時停止、もしくはスローダウン。

  ・需給バランスが崩れ、供給不足に。

   -販売店在庫は従来の50%以下になった。

   -工場のバックオーダーがたまり、受注生産車両の納期がのびている。

  ・生産後、工場からディーラーへ輸送する便の遅延

   -ステイホーム需要の増加で、物流需要が高止まり?(推測)

   -ロックダウン等でドライバーが仕事をできずにステイホーム?(推測)

  ・ステイホーム需要による物流量の増加と停滞

   -港湾業務が大変混雑をしており、貨物の準備が整ったものの搬入をできず待機が必要だった。

   -コンテナ容器の確保、コンテナ船の予約がなかなかできない。

   -搬入後もソーシャルディスタンスを取りながらの作業なのでコンテナ積み込みに時間がかかる。

   -コンテナ船が渋滞して港に入れない。

   今回、船の予約待ちで1か月ほど余分にかかった上に、積み込み作業も数週間増し、さらに船のスケジュールが予定より2週間以上遅延しました。

 

以前は5~7か月で納品できたものが、現在は1年を要する状況です。

来週引き取りに行くコンテナ便には、当初7~8月頃には日本上陸を見込んでいたトレーラーが積まれています。

一番長いお客様はまだコロナがアジアを中心に騒がれていて今ほど世界中に広まっていなかった昨年3月にご注文を頂いたのですが、ようやく入荷いたします。

 

 

③今後の予測

 納期の遅延については、ワクチンの浸透とコロナの収束状況に応じて解消方向に向かうとは思います。

 ただ、それがいつ頃になるのかについては世界中で様々な予測もあり、また、誰も正確に断言はできないかと思います。

 早く落ち着くことを願うばかりですが、コロナ渦が落ち着いてから徐々に生産納期が戻り始め、戻りきるにはさらに半年以上はかかるかと思います。仮にコロナ渦が落ち着くのに1~1.5か月かかるとすれば、生産納期が落ち着くのは1.5~2年後でしょうか?

 

 価格の上昇については、仮に金属価格相場や輸送コストが下がっても基本的には上がりっぱなしだと思われます。

 需要が供給を上回っている現在、金額が高くても現地ではトレーラーが売れています。メーカーとしては必要に迫られて止むを得ず値上げをしたわけですが、その価格でも工場の生産能力を満たすだけの注文が入るのであれば、トレーラーが売れなくなりはじめるまでは値下げはしないのではないかと予想します。

 なお、為替レートの変動のみは唯一の値下がり可能性のある要素です。
 

 

 

④おすすめの購入タイミング

 約10年前には、為替レートは1ドル=約78円で今より約30%もコストが低く、トレーラーの現地価格もまた原油価格やら金属価格やらで値上がりを続けており、当時は今より30~40%ほど低価格でした。(加えて、消費税率も5%でしたね!)

 それらの要素により、買い付け価格並びに販売価格は当時の2倍を超えてしまいました。

 この10年間、値上がりが続いています。

 

 為替レートについては値上がり、値下がりどちらも可能性がありますが、ほとんど誰にも予想はできないでしょう。

 いや、予想はするけど、当たるも八卦、当たらぬも八卦的な確率であり、まあ、運任せというか、あてずっぽうというか…結局正確に語れる人はいないでしょう?

 もし私が為替や株を正確に予想できるなら、直ぐにトレーラービジネスをやめてトレーダービジネスに転身します。

 つまり、今後値下がりするか値上がりするかは正確には語れないけど、どっちかというと値上がり傾向にはあるっぽいし、納期は当面長め傾向なので、待てば得するという可能性はほぼないと予想します。

 結局のところ、これだけ長く書いたけど、スマホの買い替えどき、パソコンの買い替え時と同じで、「欲しい物は欲しい時に買うのが一番」ってことなんだと思います。

 ⇒あなたの人生にそれが必要なら買うべきだし、必要ないなら買わなければいいってことだと思います。

 ⇒あなたの仕事にそれが必要ならなおさら今すぐ買うべきです。早く買えば、早く仕事に使えて、早く利益を生みますから!

 

 追伸:

  仮に買ってみて失敗だったと思った場合でも、トレーラーはぶつけて壊さない限り買取価格が付きます。

  エンジン付きの自動車は10年10万km使えばエンジンにもガタがくるし、ほとんどはいくらも値段が付きませんが、トレーラーなら価値がゼロになることはありません。

  2012年頃にトレーラーを買った方なら、当時の購入価格以上の買取評価額が出ちゃうかも。なにしろ、現在の新車価格は当時の2倍以上ですから。

 

2012年モデル: 現行モデルと見た目はほぼ変わりません!

 

MAROYAの初代ロードランナーデモカー: 2011年モデル。

(下の画像の)現在のデモカーと、見た目はほぼ一緒ですね!

 

 

中古トレーラーも積極的に買取強化中です!

 

ではでは、トレーラーのご注文や、買取のご相談ともにお待ちしております!