(「なんだかんだ言って、他の犬の痕跡とか気になるんです」とビーグル犬まろさんオス10歳)

 

 私は、仕事というものは、自分のオフィスでやるものだと思います。オフィスであっても、他の同僚の人からの覗き見防止のフィルターを貼って離席時は画面をロックして不用意に情報が漏洩しないようにするのは当たり前の話だと思うのです。

 

 ところが、世の中にはわざわざ人目につくような場所で仕事をする人がいて、あの人たちはなんなんだろう?カッコつけたいだけなんだろうか?自己愛の人で「見て見て!私はここでちゃんと仕事してるの!私は優秀な人なの!」って、他人に見られたいんだろうか?って、思っちゃうことがあります...

 

 たとえば喫茶店やファミレスで仕事する人。電源があったとしても、そこでずっと何時間も仕事してるなんて、信じられません。電話だってできないでしょう。電話したら情報漏洩につながります。周囲の人は耳ダンボになります。だからそういう仕事の仕方をする人は、仕事に対して不真面目なのかなと思ってしまいます。いやあくまでも私の先入観なんで、あしからず。少なくとも私はそういうところで仕事をする必要性と言うのを全く感じません。景色が良いとか、周囲の風景が...雑踏も含めて...好きだとか、まあ色々あるかもしれませんが、なんだかな、セキュリティ意識の低い人、信用できないなと思えてしまいます。

 

 たとえば電車で仕事をする人、電車の席でまで仕事ですか、そこまで切羽詰まっているんだったらその仕事、既に失敗です、ピンチに決まってます。隣に座った人が、そのPCを覗きこまないとでも思っているんでしょうかね。隣に座った人が、たまたまその仕事に関係する人ではないとでも思っているんでしょうかね。隣に座った人が、それゆえ「この人は、電車の中なんかで仕事をするので、情報漏洩をしてしまう危険性がある」と判断するような立場の人である可能性に思いが及ばないのでしょうかね。「覗き見防止フィルター」って、そういう場合用にPCに装着している人がいるかもしれませんが、あれは、本当は結構見えてしまいます。隣の人も結構、字が読めてしまいます。

 

 なんでこんなことわざわざ言うかと言うと、先日、電車で出かけたときに隣に座った人がノート型PCを取り出してまさに仕事をしていたわけで。もちろん、そんなものを覗き込んだところで自分に関係が無いのは分かっていたのでわざわざ覗き込むようなことはしなかったのですが、それでも少しそっちに目を向けたときにどうしても画面が見えてしまう。字が読めてしまう。「この人は何をしているんだろう」なんてわざわざ興味を持たなかったので「あ、見えてるな」とは思ったけれどもそれ以上のことはしませんでしたが。しかしこれが、たとえばライバル会社で同じような仕事をしている人とか発注元のお客さんの会社とかだったらどうでしょうね。ライバル会社に情報は筒抜け、お客さんだったら、「こんなセキュリティ意識の低い会社とは付き合いたくない」となります。

 

 そんな偶然のことって、ないだろうって?いやいや偶然って結構頻繁に起きるもので、つい先日も近所の人と数十㎞離れたところ開成町のあじさいまつり会場で偶然に出会ったし、2-3年前も箱根に行ったおり、宿の近辺をビーグル犬まろさんの朝のお散歩をしていたら、後で近所の別の人に「箱根にいたでしょ。犬の散歩してたの見ましたよ」なんて言われて驚いたし、横浜のクイーンズタウンに行ったときに、駐車場で自動車を降りたらその直ぐ近くで、同じタイミングで研究所時代の後輩の方が自動車から降りてきたのと偶然出会ってお互いに「なんという偶然!(もしかして自分は尾行されてた?)」って驚いたこともあったし、大学院時代にも東京の地下鉄に乗ったら、研究室の先輩で京都の大学に勤務している方が、偶然、真正面の席に座っていらして、お互いに目をむいて大いに驚いたとかあったのでした。さらには、電車の中で立った場所のすぐ前に座っている人、演劇か映画のシナリオを読んでる人がいるなあと思ってよく顔を見たら、(今は故人となってしまいましたが)当時名の売れた女優のLさんでした。世の中、偶然に満ちているのです。

 

 であるからして、「まさかこんなところで(電車でも喫茶店でも何か他のところ、オフィス以外のところで)、ライバル企業、関係者、その他仕事の内容を読まれてはいけない人たちに出会わないだろう、どうせ近くにいる人は関係ない人達だろうなんてたかをくくっていると、こっぴどい目にあうかもしれません。常習でなかったとしても、たった一度のことであっても、不幸な出会いが起きてしまうことはあるのです。気を付けないといけないのではないかなと思います。