(「僕は蚊に刺されてフィラリアに取りつかれたらいけないので薬を飲んでいます」とビーグル犬まろさんオス10歳)

 

 この時期になると蚊が悩みの種です。

 眠るときとかに蚊取り線香をたくとか、蚊帳をつってその中で眠るとかいうものではないのですが、その代わりに一歩家の外に出るといけません。洗濯物を外に干そうとすると、今の季節は半袖短パンで家では過ごしていますから、腕にすねに首に顔にわっと蚊が集まってきます。あっという間にたくさんの場所が蚊に食われます。特にすね、ふくらはぎ。しかも日によっては顔の近くを「ブーン...」と威嚇するような羽音が聞こえる日があります。おそらく蜂か何かか。手で追い払うと刺されそうなのでひたすらその脅しに耐えながら洗濯物を干すことになります。洗濯物を干し終えて家の中に戻ると、「あー、痒い痒い痒い痒い...」とすねや腕をバリバリひっかきます。庭に生える雑草でとげのあるものに触れるとなお痒くなります。だから特にすねは赤いポチポチの傷が沢山出来てしまいます。

 

 洗濯物を干すだけならまあ数分のことなのですが、洗車をするときは外の水道にホースをつなげるところから自動車を洗って、水をふき取るまでおよそ40分くらいはかかるので、蚊がわっと集まってくるなあ...では済みません。夏だから肌の露出が高いし、時間が長いので洗濯物干しよりもさらに酷いことになるのは目に見えています。なにしろ、車庫に置いてある自動車に乗り込むだけでも蚊がわっと集まってきていつも2ー3匹の蚊が入ってきてしまうのです。

 

 そこで、今日は2種類の蚊よけを試してみました。

 一つは、アース製薬の「サラテクト ミスト」。肌にシュッとミストを吹きかけて「朝使って夜までしっかりガード」だそうです。でも、自動車のボディーに水をかけて洗うので、どこまで吹きかけた成分が流されないものか未知数です。

 もう一つは、iphoneのアプリでUSE Engineering Corporationの「超音波バリア 蚊,猫,犬,鼠,蠅,若者を遠ざける」です。このアプリは、遠ざけたいもののボタンを選んで押すと、たとえば蚊なら蚊が嫌がるような音がでて蚊が寄ってこない...という触れ込みです。ただし、私は65歳なので、そのどの音も聞こえないのです、残念ながら。蚊を選んだときはときどき「バチッ!」という音が聞こえるだけで、本当に音がでているのか判断しようがありません。音を最大限に大きくして(といっても私には聞こえない)、スマホをポケットに入れ、ホースで自動車のボディーを洗い始めます。両方をいっぺんに使ったので、どっちがどのくらい効果的だったか、というのは分かりません。

 自動車に水をかけ、同時に洗う道具を使うのですが、手や足にミストがかかっていて、首や顔にはかかっていなかったためか、首や顔に蚊が集まってきたような...気がしました。そこで洗いのフェーズが終わったら、ふき取り用品を右手にスマホを顔の近くにもってきたのですが、うーん...その効果はよく分かりませんでした。顔の近くにスマホを持ってきてもやはり蚊は来るのです。もしかしたらスマホなしだともっと寄ってきたかのかもしれないのですが、少なくともスマホがあって(聞こえない)音を最大限にしたところで、「蚊がうるさいな」くらいの蚊は寄ってきました。

 結局、洗いからふき終わり、さらにホースをしまうまで蚊にさらされた時間が40分程度、顔に来るのはうるさいくらいだったけれども、すねやふくらはぎ、前腕で蚊に刺されたところは数分の洗濯物干しの数倍の時間をかけたにもかかわらず、刺されたところが比例して多かったわけではないので、それなりに効果はあったと思います。ビーグル犬まろさんに腕や足を舐められるのもよくないので、終わったらすぐに蚊の忌避剤成分は洗い流しましたが、そのときも後で「痒い痒い痒い痒い...」が長時間継続したわけでもありませんでした。その意味では、どっちがどの程度効いたかは分からないけれども一定程度の効果はあった、とは言えるとは思います。

 

 ときどき思うのが、犬の場合は「蚊に刺されるとフィラリアになるので薬を飲みましょう」ってなるのですが、人間の場合は蚊に刺されても「フィラリアになるぞ」なんて言われることもないのですが、一方では作曲家のW.A.モーツァルトの死亡の原因が「毒殺」や「連鎖球菌性咽頭炎」とかと並んで「フィラリア症」って説もあるのだから、人間は本当に現代はフィラリア大丈夫なの?って思ったりもします。まあ問題ならもっと騒ぐんでしょう。