(「僕はいつも水をたくさん飲みます。水は美味しいです。水がないと縄張りのためのおしっこもできません」とビーグル犬まろさんオス10歳)

 

 この時期になると学校ではプールの授業があって、そのためにプールに注水をするのですが、水を出しっぱなしにしたという事故が今年も起きているようです。東京都の江戸川区で南小岩第二小学校と東葛西小学校という二つの小学校、大阪市東住吉区の矢田北小学校、宮城県栗原市の志波姫(しわひめ)中学校、少し調べただけでもすぐこれだけ出てくるわけで、そのたびに

 

 再発防止策を

 

 とか言い出すんだけど、それ無理ですって思うのです。人間は必ずミスします。ミスをなくすなんてことは無理だと思うのです。「再発防止策を」って、そう要求しないと「叱責」したことにならないし「改善」させたことにならないからそういうだけのことではないかなと思います。なにか革新的なことでもなければ無理だと思います。

 で、出しっぱなし事故が起きるたびにその何十万円か何万円かを誰が弁償する、校長が弁償する、教師が弁償する、今回は誰にも請求しない、教育委員会で検討中なんてことがおきるのだけれど、そのたびに「先生に全て責任をおっかぶせるのは違う」とか「税金を無駄遣いして」とか色々な意見が出ますね。この責任問題だけは全国一律でもなくて割と地域に任されてるようすもあって、それもなんだかひっかかります。私も先生に全て責任をおっかぶせるのは違うかなと思います。

 

 そうしたニュースの中で「止め忘れを知らせる装置の導入を検討する」なんていうのがあったのですが、「なんだ、あるんじゃん」って思いました。そんな装置ってそんなに高いんでしょうか。

 以前、我が家では水洗トイレの水が止まらなくなって困ったことがあったのですが、(水洗のトイレの水が止まらずに ふたを開けたら「なるほど」で止め | marosanloverのブログ (ameblo.jp))タンクを開けてみたら、流した水の水位が十分上がると「浮き」が浮き上がって機械的に栓が閉まるという非常に単純なものでした。

 家の風呂は、自動でお湯が溜まって設定した水位になったら自動的に止まるようになっています。今はそういう仕組みになっているお風呂のご家庭も多いでしょう。おそらくそういうのはどこか水位を計測する仕組みがあって、それを湯沸かし部分につなげて止めたりしているのではないかと思うのですが、それだってそれほど高価なものではないはずで。

 なにかの装置を導入した場合に修理や定期のメインテナンスも考えないといけないから、実際のところはそういうコストも見込んでとか色々あるとは思いはします。認知症の母が「掃除機が欲しい」というので掃除機を買ってあげたら、「吸い込まなくなった」と言う、それで「何だろう?故障かな?故障にしては早くない?」と見たら、掃除機の中のゴミを全く捨てないので吸い込まなくなった、なんてバカなことがありました。掃除機のゴミは捨てるもの、という常識が母には全く通用しなかったのです。メインテナンスできない場合にそれくらい機械ものの導入は無理なのだというのは分かります。しかし、毎年のように問題が起きているんだからなんとかならないんでしょうかね。

 

 と思っていたら、「そう言えば、子供のおもちゃでも単純に水位を知らせるなんてものがあったな」と思い出しました。それは何だったかと言うと、「電子ブロック」というもの。私が子供の頃のものですから、もう半世紀以上前のおもちゃです。

 この電子ブロックと言うのは、一つ一つの「ブロック」がコンデンサとか抵抗とかダイオードとかトランジスタとかアンプとかを中に含んでいて、並べて電子回路を作ることができて、スピーカーとか電球とか電池とかモーターとかにつなげて、色々なものが作れるという優れモノでした。

 調べてみたら、今でも復刻版が「学研 電子ブロック EX-150」として売っているようで、こういうのって電子回路の基礎を勉強するにはいいだろうし、懐かしくなりました。半世紀も昔の子供のおもちゃでも「水位検知」くらいできたのだから、原理としてはそれほど難しいものでもなし、うーん、毎年のプールの問題もなんとかならないかなあと思うのです。

 日本全国の小学校がだいたい2万校、中学校がだいたい1万校、高校がだいたい5千校、合わせて3万5千校、都庁のプロジェクションマッピングの費用が50億円、これを単純に日本全国の小中高の学校数の3万5千で割ると1校当たりほぼ14万円。あやかしの光、都庁のプロジェクションマッピングの代金って、こんなに大きなものなんですねえ...