(「僕は重要人物だけど警備は手薄です」とビーグル犬まろさんオス10歳)

 

 私は二十数年以上前はシンクタンクに勤務していたので、霞が関近辺は比較的なじみがありました。でも、新しい首相官邸が建った2002年以降は、私がその前年に転職した企業のお客さんが霞が関の官公庁ではないところが多かったので、あまりその付近を通ることはなくなりました。

 今日、所用があって久しぶりに首相官邸付近を通ったのですが、なにやらものものしい雰囲気に包まれていました。

 2002年に新首相官邸が建ち、それに伴って警視庁総理大臣官邸警備隊というのが創設されて、テロ対策が強化されたそうなのです。4個中隊約100名、なかなかの人数です。国会議事堂前駅で地下鉄を降りて目的地に行く途中に首相官邸があったのですが、なにしろ首相官邸の入り口のみならず、首相官邸から道路を挟んだ向こう側の、つまり地下鉄の駅からするとこっち側の、地下鉄を降りてから通りがかる交差点のところまで警官が立って警備していたものだから、「何かあるんですか?」と訊きたくなりました。「首相動静」を後で見る限りにおいてはその時間「GX2040リーダーズパネル」で(GX:グリーントランスフォーメーション)、2040年を見据え経済社会の大変革と脱炭素の取組に関する「GX2020ビジョン」策定のために有識者からの見解を聴取していたそうですから、通常運転だったでしょう。であっても、あの警備のものものしさ...ほんとに昔はあそこまで物々しくなかった気がします。首相官邸は通り道からでも普通にものものしくもなく外から見えたような記憶です。「ああ、ここが首相官邸なんだ」と呑気に見てた記憶があります。

 

 ただ、物々しい警備を必要とするというのは敵がいるということで、この頃はテロにまで発展しなくても国民は結構、ヤキモキしている課題があるのではないかなあと思うのです。潜在的に国民を敵にしているというか...

 驚いたのが、昨日が能登半島地震発生から半年経った日でしたが、なぜか昨日になって「能登創造的復興タスクフォース」というのが新設され、能登半島地震の被災地の復興支援にあたるというのです。漁港の復旧、被災者の生活再建、公費解体の迅速化などと言う幅広い分野で省庁と県市町村職員が関係機関と連携して対応していくというのだけど...

 

 遅い、遅すぎる...

 

 この半年間、何してたんだろうと不思議になるのです。いや、そういう組織を一つ立ち上げるのに半年はかかるというのだったら、その理由を教えてくださいって思うのです。「なんで今頃?」って思う人は多いと思うのです。被災家屋の公費解体は半年たってもたったの4%しか進まず作業する業者は宿泊施設がないので遠方から通いながら作業しているそうなのです。

 

 その一方で、被災と関係ない地域の観光客には、被災した能登地域への宿泊代の7割を補助するという「復興応援割」というのを開始するというのです。確かに、観光客が能登で支出してそれが宿泊や観光関係の業者を利するというのは分かるのですが、なんだか利益を得る人が偏っている気がします。コロナのときもそうだったけど、旅行業界が妙に力を持っているのだか大切にされているのだか知りませんが。なんか変。被災者は悲惨な生活させておいて関係ない地域の他の人は「豪華旅館にも安く泊まれたね」って、変だと思うのです。

 

 でまたさらに一方で、大阪・関西万博はガスが出ようが資材が高騰しようが人件費が高騰しようが何があろうが、当然、能登の復興にも使えそうな木材を大量に消費しその他工事の材料を大量に消費し突貫工事ってことになって、さらにまた金がかかるぞと言ってるんだから、傍で見ていると訳が分からない。優先順、どうなっているんだろうと思えてきます。能登の復興より万博を大分優先させているように見えてしまいます。ガス爆発の危険もあるのに子どもを無料招待とかって、こちらもゴリ押し、担当大臣に自見英子さんという女性を任命しているあたりは、万博が失敗に終わるのを予見して、女性に責任を押し付けよう、女性に失敗について弁明させて自分たちは後ろに隠れていようみたいな感じで、傍で見ていて感じ悪いです。

 

 昨日で半年の能登半島地震に関係するものだけでも、なかなか「そりゃ違うんじゃないの?何かおかしいんじゃないの?」って言われるものが出てきて、他の課題なども変だと指摘されるものが多くあると思うのです。その中から、もしかしたらそういう意見に影響されてテロに走る不届き者がいないとも限らない、というのは分かるのです。中国における長年の反日教育のせいなのか靖国神社で放尿テロ起こしてSNSにあげたり、中国の蘇州で日本人学校のスクールバスがテロに襲われたりしてるのは、終わりの見えない間違った反日教育に影響されて「悪い日本を成敗して自分がヒーローに」みたいな歪んだ頭の悪い考えの人たちが大勢の中から突発的に出てしまうからにほかならず、今の日本の政治状況を鑑みて、「悪い政府にテロをでお仕置き」なんてバカが出るかもしれないので警戒は必要なのだろうとは思うのです。

 

 でも、そもそもが国民に「なんで?」って思われるような疑問になることばかりしてこなければ、裏金みたいな変なことせず、正しいことをしていけば、十分に納得のいく説明をしていけば、そんな「テロ対策」なんてものものしいことは不要になるのではないかなあと思います。海外からも異常なテロリストは来るかもしれないけど少なくとも国内の人向けには。いや、今日は首相官邸付近のあのものものしい警備を見たら、「日本もなんだかヤバい国になったんだろうか」と不安になりました。もう前からああだったんでしょうけど。