(「僕もこの前、肛門腺炎になったし、ご主人様もこの頃は腰が痛いとか言い出してるし、形あるもの不具合が起きるものです」とビーグル犬まろさんオス9歳)

 

 金曜日の夜頃から、自宅のオーディオの調子が悪くなりました。ネットワークCDプレーヤーで、CDの光学部品の汚れや寿命を気にして、いつもはUSBを使って音楽を聴いているのですが、それが(1)聴こうとすると「どの曲を聞くか/全部聞くか」という曲選択の部分と、「直ぐにその曲を始めるのか/他の曲の後に始めるのか」という演奏の順番の部分をいつまでもグルグルするだけでちっとも演奏しない状態、に陥ってしまったのでした。おまけに、どういう訳か(2)インターネットラジオも聞けなくなってしまっていました。CDやBluetoothや普通のラジオ等は正常に作動するけれども、USBを使って音楽を聴いたりインターネットラジオを聴いたりするのは結構多いので、このまま放置するのも考えられません。

 メーカーのヘルプデスクは土曜日・日曜日は休みなので、電源を抜き差ししてみたり、Restartさせてみたり自分でやってみたりしましたが、どうもうまくいきません。なんだか不安な気持ちで休みの日を過ごす羽目になりました。

 

 マニュアルには問い合わせは9時半と書いてあったのですが結局は10時にということで、10時に電話をかけ直しました。

 最初に出た方はやはり症状から対処を迷っているようでした。それで同じように電源を抜き差ししたり、今度はRAMの放電をするようにしたり、WiFiをいったんおとしてつなぎ直したりしたのですが、結局はダメでした。「それがダメなら、もう一度電話をかけてください、そのとき電話に出た者に引き継いでおきます」ということで、電話をかけ直しました。

 次に出た方は、それであれば「これまでの設定が初期化されてしまいますが、工場出荷時の状態に戻してみましょう」ということで、システムのリセットをする方法を教えていただき、ファームウェアのダウンロード、その更新のダウンロードをして設定し直し、やってみたら今度はなんとかうまくいきました。変になる前の正常な状態になおりました。

 おそらく何らかの理由で、ファイルが壊れる等、ソフトウェアに不具合が起きて、それで起きた現象なのかなと思いました。

 

 今回のことで思ったのは、昔の電化製品、ちょっと前のオーディオだと、レコードをのせるターンテーブル等のようなところの機械的な故障とか、CDなら読み取りのためのレーザー部の寿命とか劣化とか、レンズの汚れとか、みたいな機械的な(メカニカルな)故障だとか光学的な(オプティカルな)故障だとか、そういうものが故障の原因が多かったように思えるのですが、今のオーディオだと、確かにメカニカルな部分やオプティカルな部分も残ってはいるけれども、そこをなるべく使わないようにすれば、残るは電気的な(エレクトリカルな)、或いはソフトウェアの問題になってくるのだなあと。

 今回、私は「故障したらしい」、と言っても修理に出したわけではなく、電話で指示を仰いで手順に従って「工場出荷時のファームウェアに入れ直す」ということで対処できました。勿論、「壊れたぞ、音楽聞けないぞ、自分じゃ修理できないからメーカーに修理に出そう」というのだったら、それでも修理に出せて直ってきたとは思うのですが。

 つまり、機械部分みたいにどこかが摩耗して部品を交換しないといけないとか、光学部分みたいに、レンズやレーザー部が劣化して好感しないといけないとか、電子部品みたいにコンデンサーが壊れたとか真空管が寿命だとか、そういうものでもなく、それ以外にソフトウェア(orファームウェア)がどこか壊れたみたいだから、もう一度入れ直してみますか、という対処で済んでしまったのでした。つまり ハードウェアが故障してるのではなければ、それでなおるはずだと。それで、ビンゴ!という訳で。

 

 リモートの時代、というのもあって電話一本でなおったことが嬉しかったのと、いまどきは故障でも「機械屋が調整してなおす、電気屋がハンダごてで部品交換してなおす」というのでもなく、故障が今回の方法でなおったことに、つくづくと時代の流れを感じました。